大雨特別警報
どうも、たなかです。
昨日
大雨に油断してはならないと申し上げましたが
やはり、梅雨は容赦しませんでした。
今朝、鹿児島、宮崎、熊本に
今年初めて、大雨特別警報が発表されました。
そもそも、大雨特別警報というのは
台風や集中豪雨による数十年に一度の
降水量が予想される場合に発表されます。
さつま柏原の24時間日最大降水量は
「473.0㎜」という記録的な雨量を観測。
こちらは観測史上1位を更新しました。
ちなみに、さつま柏原の
7月に降る総降水量は平均して463.4㎜なので
1日で1ヶ月分以上の雨が降ったことになります。
梅雨の影響を受けやすい鹿児島県ですが
その1ヶ月分の降水量を1日で上回るレベルは
「今までに経験したことのない大雨」
と、なったに違いありません。
インタビューなんかを見ると
「息ができないほどの豪雨だった」
と証言されていた方が印象的でした。
命の危機を感じたはずです。
雨雲レーダーを見ると
次々と線状に活発な雨雲が
ほぼ同じ所で発生したことがわかりますね。
いわゆる「線状降水帯」です。
原因はやはり
梅雨前線に向かって非常に暖かく湿った空気が
断続的に流れ込んできたこと
ですが、もう少し詳しく話すと
①日本の南海上に位置する太平洋高気圧が強まったことで、いつも以上に湿った空気が入り込みやすかったこと
②太平洋高気圧の等圧線に沿って吹く湿った空気の流れと、中国大陸から伸びる等圧線に沿った湿った空気の流れが、ちょうど鹿児島付近で合流しやすかったこと
③弱いながらも上空に寒気が流れこんでいたこと
この3つが
特別警報クラスの降水量をもたらした
原因の主であると考えています。
梅雨末期に大雨となる典型的な原因ですね。
鹿児島など、現地レポートを見ると
大きな河川でも増水が著しく
濁流が押し寄せてくる映像を拝見しました。
※心的な配慮の下
今回も被災状況の画像や動画を載せません
また、土砂災害や
住宅地の広い範囲で
浸水被害があったということも伺っております。
鹿児島は水害の大きな被害を受けました。
ただ、さすがだと思ったのが
「今のところ人的被害が0件」なんです。
毎年
梅雨時期は大きな被害が出る可能性があるため
県民の防災意識が高く
在宅・垂直避難、そして避難所への素早い避難が功を奏したんだと思います。
このまま何もないことを願うばかりです。
ただ、明日も
梅雨前線は日本付近に停滞する見込みです。
しかも
やや北上するような動きが見られるため
予報雨量は
九州北部で100㎜程度予想されています。
また九州南部では80㎜と
昨日よりも低い予想雨量となっていますが
絶対に油断しないでください。
このように
地盤がかなりゆるんでいる所があります。
少量の雨でも崩れやすい状況となりますので
絶対に山や崖などには
近づかないようにしてください。
職業柄どうしても行かなければならない方は
少しでも様子がおかしいと思ったら
すぐに逃げてください。
よろしくお願いします。
そして、
予想雨量で気になる所がありませんでしたか?
九州北部地方と同様に
関東甲信地方でも
多い所で100㎜の雨量が予想されています。
これは梅雨前線に向かって
暖湿な空気が流れ込んできていることと
上空に寒気が居座っているため
大気の状態が非常に不安定なんです。
関東の雷の発生する確率が
「75%以上」とかなり数値が出ています。
これは今日の18時50分〜19時までの
10分間を切り取った雷の発生状況です。
とんでもない数の雷がゴロゴロしていました。
明日もこの状況が考えられます。
また、発雷確率は関東甲信のみならず
全国的に高い確率を示しているため
お出かけの際は
できるだけ「傘」をお持ちください。
それではみなさん
天気の急変にはくれぐれも
お気をつけて日曜日をお過ごし下さい。
※以下、参考
☝︎最新の雨の状況☝︎
☝︎最新の危険度分布☝︎
☝︎ハザードマップポータルサイト☝︎