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入梅(にゅうばい)
どうも、本日2回も全く知らない人に友達の程で話しかけられたたなかです。
#知らん
#知らん
明日
6月11日は「入梅」の日とされています。
「入梅」は
二十四節気のような季節の移り変わりを
わかりやすくするための暦上の言葉です。
入梅と聞くと
どういう意味かお分かりの方が多い気がします。
そうです「梅雨入り」を表す言葉です。
今年はすでに
沖縄から東海までは梅雨入りをしていますが
関東甲信以北の地域は
まだ梅雨入りしてません。
気象予報士の資格をとって
初めて梅雨を予報していますが
ここまで難しいとは思いませんでした。
レジェンド予報士たちが
頭を抱えている理由がよくわかります…
ただ、嘆いても仕方ないので
宿敵である
「梅雨」を解剖してやろうと思います。
今日、お話しする内容は
梅雨前線のメカニズムというよりかは
「梅雨」の言葉そのものに注目します。
では、そもそもですが
「梅雨」の語源ってご存知でしょうか?
この言葉は
中国から来たという説が有力とされています。
その中国の「梅雨」の語源が
「黴雨(ばいう)」です。
なにやら見慣れない漢字が出てきましたが
「黴」は
実は「黴菌(ばいきん)」が由来です(笑)
雨が降ると湿気が多くなり
黴菌からすると繁殖の絶好のチャンス。
そのため、黴菌の恵みの雨ということで
「黴雨(ばいう)」と名付けられたそうです。
でも
流石に「黴菌の雨」って見栄え悪くね?
っていうことから
この時期の旬である「梅」が採用されて
「梅雨」という言葉に落ち着きました。
#めでたしめでたし
ただ、気になることがひとつ。
日本では「梅雨」と書いて
「つゆ」と言ったりしますよね?
どうしても
音読みしようが訓読みしようが
「つゆ」とは読めません。
なぜ「つゆ」
という読み方になったのでしょうか?
どうやら、遡ること
江戸時代から「つゆ」と呼ばれているみたいで
2つの説が有力とされています。
ひとつは
雨が降ることにより
木々に「露」がつくことから
「つゆ」と呼ばれ始めた説
もうひとつは
雨が顕著になる、梅雨末期ごろの梅は
実が熟れて、潰れてしまうことから
「潰ゆ(つゆ)」と呼ばれた説
どちらも、そう言われると納得できますね。
そんなこんなで
我々は「梅雨(つゆorばいう)」
と呼んでいるわけです。
さて
向こう1ヶ月先の予報が発表されましたが
降水量が
西日本では「平年より少なめ」
東日本以北は「平年並」と出ています。
この、漂う空梅雨の予感…
いーや、油断できません(戒め)
もちろん豪雨なんて求めませんが
ある程度降ってくれないと
農作物に影響が出てしまうので
「小雨」はあまり良くない傾向です。
黴菌ではなく、農作物にとって
ある程度の恵みの雨をよろしくお願いします。