映画「ザ・フラッシュ」⚡️見ました
私はアメコミ映画については初心者で、知識ゼロですが、「ザ・フラッシュ」(2023)を見ました。面白かったです!
バリー(エズラ・ミラー)は子供の頃、キッチンで料理をしていた最愛の母を何者かに殺されてしまいました。
母を殺した容疑で刑務所に収監されている父にはアリバイがなく、無実を証明しようにも、その手立てがありません。
フラッシュの能力で、過去に遡ることが出来ると気づいたバリーは、事件が起きる前に戻って出来事を変えてしまいます。
母が生きのびたことで喜ぶバリーですが、世界は大きく変化し、フラッシュの能力を失ってしまった彼は、元の世界に戻る手段も失くしてしまうことに!
冒頭では、強盗事件で病院が崩壊し、30階の高さから可愛いらしい赤ちゃん達がシャワーのように降ってくるシーンがありました。
駆けつけたフラッシュが危険にさらされているベイビーを空中で一列に並べ、ベッドに優しく乗せる姿がユニークで面白かったです。
テレビでゾッド将軍が攻めてくることを知ったバリーは仲間を探しますが、この世界にはスーパーマンもアクアマンもワンダーウーマンも存在していませんでした。
バリーは隠居の身になっていたバットマン(マイケル・キートン)を訪ね、スーパーガールも加わり敵と戦いますが、何度やり直しても散々な結果に。
母を救う過去を絶対に変えたくないバリーが出した答は。
「心のキズがあるから我々がある。過去に使命はない。君が正すべきものは何もない」
バリーが、ブルース(ベン・アフレック)に過去を変えたいと話した時のブルースの言葉です。ブルースがそれとなく止めたのに、過去を変え世界をスパゲッティのようにぐちゃぐちゃにしてしまったバリー。
最初の赤ちゃんを助けるシーンでバリーは、空腹でパワーが足りない状態でしたが、赤ちゃんと一緒に偶然降ってきた食べ物を食べて、彼らを助けることが出来ました。
現実的なことでも、自分を助けるかのような偶然が起きることがあります。
例えば、ポケットに誰かがくれた一粒のチョコが入っていたことで、忙しくて食事が出来なかった時のつらい空腹を和らげたり、気になる症状を調べに病院に行くと、別の大きな病気を早く発見するきっかけになったなど。
まるで、未来に起きることがわかっていて、原因と結果が逆に存在しているのでは?と思うことがあります。
バリーの過去の出来事はとても悲しいものですが、もしかすると「未来」は、ぼんやりと輪郭のようなものが存在していて、過去の出来事を変えてしまうことは、その人の使命や道標を失ってしまうことなのかもしれません。
物語の最後、バリーと母親が対面するシーンでは、バリーの気持ちを思うと切なくて、彼女の優しさに感動しました。
映像とコメディが面白くて、温かく心に残る作品「ザ・フラッシュ」。
他の作品でもヒーロー達の活躍を観たくなりました😊