シェア
月の光に濡れた岩に 覆いかぶさる苔の緑 太陽の灯りに濡らされた 葉っぱもすでに乾いているの…
ここは夢の中なんだろ?と君がしたり顔で言った そう、ここはきっと夢の中。僕が僕であるため…
緑青が街を覆う その街を巨人が跨る しかし巨人も飲み込まれ、固まった 黄金郷であればよかっ…
スマホでブラウジングをしていると ふと一つの絵画に目が留まる 「雪の中のマネキン」 お世…
ふと立ち寄った、図書館に佇んでいた「リルケ詩集」 もし僕の言葉が僕のものでないのなら この…
ふと白い布に絵の具を垂らしたくなる まるで雨に濡れた都市のように 一様にその姿を変えていく…
苦楽を共にする そういうのは簡単だ 一緒に居続けることは 正直に言って難しいことではないよな 言いたいことは分かるけど ただ突っ立ってることを それを誇らしく思うな たしかに謙虚な人が多いよな 苦楽を共にする人には だからってそれを美化するな 自分も周りも苦労人も 一人でいることが悪いみたいに言うな この人がいないと無理だった その言葉は甘い草でしかない それはなんの栄養素にもならない ただ消化され、エネルギーも生まずに ただ甘いだけ 本当は別にそんなことどうでもいい
仄かに揺蕩う炎天下の陽炎が 僕のこの頭の中みたいで どことない浮遊感に堪えようと 唇を噛ん…
蚊を手で潰すと、私の血がゆっくりと私の掌に流れ出す。蚊の胃液と混ざり合って、濁流のような…
ドラえもんの道具があればいいのに そんなことを考えていた フラフープをみて、通り抜けフープ…
雨が降る まるで世界が僕を嫌うように 強い風は郷愁を妊む 汗か雨かわからない水滴が僕から滑…
消火器蹴っ飛ばしたあいつが スーツを着て、俯いて歩いていた 僕はそれを反対側のホームから…
しとどとなった傘を 私は大きく振り翳す 太陽の光はアスファルトに乱反射 2打数2安打の野球選…
祭囃子の喧騒を 外から眺めて 嗚呼、滑稽 祭囃子の喧騒を 内から眺めて 嗚呼、享楽 同じ笑い 同じ現象 結局どこに立っているか