汚すという価値
ふと白い布に絵の具を垂らしたくなる
まるで雨に濡れた都市のように
一様にその姿を変えていく
まるで筆桶の中の水のように
カラフルな布はもはや元の布には戻れない
あぁ
あぁ
あぁ
どうしてこんなことをしてしまったのだろう
人は失ってから初めて気づく
しかしどうだろう、失ったときにはもうすでに
その価値はわからないのではないのか
なんてRADWIMPSの歌詞を盗用してるだけの
憐れなやつだな
「おまえはどうしてそんなことをするんだ」
「なんてことを言う、これは芸術だ」
そしてこれは汚れた布
そしてこれが美しい布
誰の価値
いや貴方の価値
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