葉書を出そう!
私は頭の中がごちゃごちゃしがちなので、文章の構成を考えるのは苦手だけれど、多分文字を連ねていくのが好きなようで、気づいたらこうやってnoteを更新してみたり、メモに歌詞を書きためてみたりしている。
最近はそれに葉書を書くことが加わった。
きっかけは彼氏との夏の旅行だった。
彼はお土産に葉書を買うという。私はそれまでお土産の選択肢に葉書は無かったのだけれど、彼の買い物について行ったらとても素敵なイラストのものに出会ってしまったのだ。もちろん、買うことにした。
彼の場合は、買った葉書に日付と時刻を書いて旅の思い出として自分の家に送るのだけれど、私は物の管理に自信がないので、どなたかに送りつけさせていただくことにした。
まずは父・母・祖父。セットで買ったから、まだ枚数が余っていたのでインスタのストーリーで約1時間だけもらってくれる人を募集して送り先を決めた。
もらってくれるとリアクションをくれたのは、親友と呼んでも良さそうな友達・留学に行っている友達・音楽の趣味が合う後輩・なんだか愛おしい後輩・手紙をくれたことのある後輩・中高時代の部活の後輩・久しぶりに話す先輩・あまり話をしたことのない友達だった。
まずは、一番書きやすそうな親友と呼んでも良さそうな友達から書くことにした。その友達は、自分の誕生日に手紙を書いてくれたのでそれに対する返答なども交えながら文字を綴っていたらあっという間に書くスペースがなくなってしまった。
そのまま留学に行っている友達・祖父、次の日には父・母、帰ってきてからはまだ書いていない人宛に葉書を送った。
少しずつ文字をペンで書いていくと、スマホの時の何倍も相手への愛おしさが溢れてくるように思う。私って相手のことをこんなに好きなんだとか、私にとってこんなに大切な存在だったんだとか。改めて気づいたりもする。
リアクションをくれた人の中にはまだあまり知れていない人も居て、私自身も何を書くのだろうと最初は思ったのだけれど、ふらっと旅の土産話をするくらいの気持ちで、私は最近こういうことを感じたよとか、もやもやと頭の中に浮かぶ疑問を投げてみたりするのもありなのかもしれない!と着地した。まだあまり知れていないのに変に相手を褒めたりするのは気持ち悪いと思ったりもしちゃうから、まずは自分を曝け出すことにした。だから、その人の時も楽しく文字を綴ることができた。
その葉書達はちゃんと相手のもとへ届いたようで、嬉しかったと伝えてくれる人も居た。表情や文面から喜んでくれたことを素直に受け取ってもいいような気がした。
世界旅行に出かけていた先輩から葉書が届いた時の嬉しさを思い出した。表には先輩が旅をしている国の街並みの写真、裏には文字が素敵に詰まっており、この上ないくらいに心が温まったのだ。
夏の旅行のあとから、いつか葉書を送りたくなった時のために出先ではときめくデザインのものが無いか、アンテナを張るようになった。一枚あたり100-300円で買うことができるから、出会えた時には我慢せず家に連れて帰ることにしている。
物の管理が苦手な私も、今のところ買った葉書は大切に保管することができている。少しずつ溜まってきたのをみるとどの葉書も、今か今かとおつかいに出るのを楽しみに待っているようでとても可愛く見えてくる。
今日もまた、私は葉書を送る。中高時代の恩師と、部活を頑張る後輩に。
春になったら、彼と遠距離になる。このきっかけをくれた彼にも沢山葉書を送ろうと思う。葉書に私の温度も運んでもらうことにしようかな。