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【ゆるっと養生】陽気から陰気へ転じる秋分の養生

みなさん、こんにちは。

今日から二十四節気の「秋分」に入りました。

この日は、昼と夜の長さが等しくなるころ。

この日を境に昼は短く、夜が長くなり、陽気から陰気へ転じるとされています。

①早寝早起き

秋分を境に、夜は長く、昼は短くなり、日照時間も変わります。

自然界に沿った暮らしを実践することで、無理なく過ごすことができるので、

私たちの体も自然とそのサイクルに沿ったリズムを求めるようになります。

秋の睡眠のポイントは「早寝早起き」。

秋の夜長に読書や音楽などで心穏やかに過ごし、朝はカーテンを開けて日の光を浴び、窓を開けて換気と深呼吸をして、朝の陽気を満遍なく取り込みましょう。

②うっかり冷えに気をつける

秋は気候の変化が大きい季節です。

朝晩は寒くても、昼間は汗をかくほどの暑さの日もあります。

このような状態で冷たく乾いた外気にさらされると、冷えや痛み、咽頭痛、咳、便秘、肌の乾燥やかゆみなどが出やすくなります。

調節のできる服装を選ぶようにしましょう。

また、冷えのお悩みを持つ人に多いのが「くるぶし」の靴下。

くるぶしは足首をさらし、知らず知らずに冷えの入り口になっているので気をつけて。

③乾燥対策

秋の蔵の肺は乾燥に弱いため、乾燥対策が効果的。

マスクや加湿器の活用で、ウイルスや乾燥から肺を守ることができます。

ちなみにこの季節の汗のかきすぎも、体の中の潤いを逃すことになるので、

乾燥を感じるときのサウナや、ホットヨガなどは控えると良いでしょう。

④潤いの食べもの

秋は乾燥の邪気に見舞われやすい季節になります。

ですから、旬の食材やおすすめ食材にも、「潤い」の力を持つものが多くあります。

旬のぶどうは体を温めず冷まさずという、どなたも食しやすい食材です。

ぶどうはこの季節に乱れやすい自律神経を整え、体力をつけ、不眠や動悸、むくみ、足腰の痛み、乾燥など、この季節のこころや体の不調をカバーしてくれます。

また潤いといえば、「酸甘味」という甘酸っぱい味からの潤い力。

秋冬の喘息のような乾いた咳には「大根のはちみつ漬け」と言いますが、まさに「酸甘味」からの潤い力を昔の人はきちんと知っていたのです。

私は子どものころ深夜にひどい咳が止まらないとき、祖母が作ってくれた「かりんはちみつ」のエキスを、お湯で割ったものを飲ませてもらっていました。

子ども心に美味しいとは言いがたいお味でしたが、咳がみるみる引いていったので、いつも藁にもすがるような思いで飲んでいたのを覚えています。

今ではなかなか手に入りにくいものですが、代わりにかりん飴を見つけたので、秋冬のお守りにしています。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、今年の彼岸入りは9/19、彼岸明けは9/25。

このころを境に、だんだんと秋の気配が濃くなっていきます。

スーパーの棚も一気に秋めいてきましたね。

のどの不調があるときに最強なのは「梨」ですが、「柿」も並びはじめました。

梨は潤いを生み、熱を冷まし、痰を取り、咳を止めます。

柿は熱を冷まして、肺を潤して咳を止め、のどの渇きを止め、便秘を改善する。

どちらもお酒の毒を排出するので、二日酔いにもおすすめ。

手に入りやすいもの、「食べたい」と欲するものを選んで。

旬のものはお安いので助かりますね。

今日も最後までありがとうございました。

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