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腰痛を防げる人と防げない人のちがい

前々から不思議に思っていたことがある。

肩こりや腰痛に悩まされてている人は多いだろうが、しかし、鉄板の予防法(解消法)というのが存在しているのだ。簡単な筋トレや体操を毎日やればいい。それだけで悩まされることはほぼなくなる。

いたってカンタンで、費用も時間もかからず、誰にでも効果のある、ごくまっとうな方法なのだが、にもかかわらずやらない人が多い。

あんな簡単なことをなぜやらないのだろう?

というのが前々から不思議だった(ちなみに、外国語の上達法も根本は同じなんだけど、話しを広げすぎると収集がつかなくなるのではしょります)。

簡単な腰痛予防法

ぼくは二十歳の時にぎっくり腰をやらかしてしまった人間だ。

しかし、そのときに理学療法士の人から腰痛体操というのを教わり、その後35年にわたってつづけているので、以後、ぎっくり腰は再発していないし、腰痛に悩まされたこともない。

その方法というのはまったく簡単なことで、毎日、腹筋と背筋をかかさずやるだけである。

その先生曰く「腹筋と背筋はコルセットのように腰骨を包んで保護している」のだそうで、それらの筋肉が弱ると姿勢が崩れ、やがて腰椎や椎間板などがゆがんで痛くなるのだそうだ。とはいえ、ぼくには細かい理屈はわからないので、この説明はだいたいです。

その療法士から「君のように若くしてぎっくり腰をやってしまった人は、腹筋と背筋を鍛えて腰を守るしかない」といわれた。

20歳でぎっくり腰ということは、放っておけば将来の腰痛地獄は見えている。しかし、そのとき教わった体操を地道にやり続けて35年、さいわい一度も再発していない。とはいえ、完治したとも思っていない。

長年続けていると、1週間くらいさぼったりしてしまうこともあるんだけど、とだんに腰がいたくなったり、一瞬ギクッとなりかけたことも10年に1回くらいはある。

そのたびに「筋トレのおかげで保たれているだけなんだな~」と痛感するので、またあわてて腹筋背筋にはげむ。その繰り返しでやってきた。

腹筋背筋といっても、そんなにたくさんやる必要はなくて、それぞれ10回ずつでいい。ただし最後の1回は途中で止めて、10秒かぞえる。1日5分もあれば十分だ。

ひざの痛み

ちなみに、ひざの痛みも同じようにして防げる。関節の周りの筋肉が衰えると痛むらしいので、スクワットが有効だ。

ただしプロレスラーのように何百回もやる必要はなく、ゆっくりとひざの曲げ伸ばしをして、毎日15回から20回もやっていれば十分だ。

ただし、歩くだけではひざまわりの筋肉はつかない。スクワットがイヤなら階段の上り下りでもいいそうだが、この方法はNHKの健康番組で紹介されていたので、検索すればいろいろ出てくるはず。

肩こり解消法

肩こりに悩んでいる人は肩甲骨の周りの筋肉がガチガチに固まっている。

なので、肩を大きく回して、ほぐしてやればいいだけである。水泳のバタフライくらい大きく肩甲骨をまわすような感じで回す。それを毎日300回もやっていれば、肩こりに悩まされることはまずない。

このやり方は自己流なんだけど、ためしに専門家の本を読んでみたところ、似たようなことが書いてあった。

とはいえ、専門家の言うことは理論的でややこしく、体操も数種類にわかれていたんだけど、あんなのは1か月続いても、30年は続かないのである。

肩をグルグル回すだけで十分だ。ちなみに僕の経験からいえば、これをやっていると歯茎の血行もよくなる。

最初に教わった人がよかった

今まで続いているのは、上述の理学療法士の人から

「腰痛体操はいろいろあるけど、教えてもどうせ続かないので、2つだけ教えます」といって、腹筋と背筋のやり方だけ教わったのがよかったのだと思う。

どんなに立派な体操でも持続可能でなければ意味がないし、この体操は、ぼくが何十年も続けていることなので、続けられることは保証します。

やる人とやらない人

にもかかわらず、いくら勧めても、やるタイプの人とやらないタイプの人にわかれる。やるタイプの人は、

毎日体を動かす癖のついている人

である。20代から30代に、ジョギングや筋トレやその他、自発的に体を動かす癖をつけてきた人は、これを取り入れて、腰痛や肩こりから解放される場合が多い。

20代から30代というのがポイントで、10代の部活動はほとんど関係ない。ぼくの妻も、いくら説いて聞かせてもやらない人で、そのかわりマッサージに通っては「痛い痛い」と言い続けている。

しかし、10代の頃はバドミントン部で相当ハードに練習していたそうだ。なので、我慢する力はぼくよりもあるのだが、しょせんやらされていただけなので、自発的にカラダを動かす楽しさを知らない。

一方、ぼくは部活動は一切やっていないが、20代から水泳に凝っており、一時期はジョギングもかなりやりこんでいたので、体を動かす楽しさは知っている。

勉強も同じ

この違いは、受験勉強と、社会人になってからの勉強のちがいと似ている。

受験勉強だけはイヤイヤやっても、社会人になってから一切勉強しない人がいる一方で、社会に出てから勉強の楽しさに目覚める人もいる。

腰痛や肩こりの体操をやり続ける人は後者のタイプで、自発的な「積み上げ」の楽しさを知っている人だと思う。この手の人は、SNSなどをはじめても、なんだかんだでずーっと続けていく人が多い。

20代から30代のあたりの、人から指図されなくなったあたりでどうするのかが1つのポイントなのかなあと思っている。

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