スーパーで頻繁に買ってしまうモノの正体
最近スーパーに行くと2回に1回は買ってしまう商品があります。
これ。
トォトォウチーズケーキです。表面が真っ黒に焦げてるチーズケーキです。
うっかりバスクチーズケーキなのかと思っていたのですが、どうやら出所は全く違うようです。
トォトォウチーズケーキがやってきたポワトーは赤い丸で囲まれた辺り。
バスク地方はスペインとフランス国境を跨ぐ青い丸で囲まれた辺り。
(*あくまでも地域は大体で囲っておりますのでご了承ください)
2つの地域、大分離れております。
そしてこの商品は牛乳クリームで作られていますが、本来はヤギ乳クリームでつくられるそうです。
はい、真っ黒です。
ウィキペディアで探したらこんな写真が出てきました。何かかわいい。
半分に切ると下層部に配置された薄いパイ生地がよく見えます。
中は写真からも伝わるぐらい、ふわふわです。
先ずは1回分にカット。次に黒い部分を食べて、その後に下のパイ生地とふわふわ生地を交互に食べています。黒い部分は多少の苦みはあるものの、不思議と食べているうちに美味しいと思えてきます。
フランスにはふわふわ食感のパンやケーキはありません。思い当たる限りこちらのトォトォウケーキのみです。例えが正解なのかは疑問ですが、日本のコンビニで買える菓子パンを思い出して、懐かしくなっちゃいます。甘さも限りなく押さえれれ、全力でふわふわを出してくる辺り、とっても良し。
値段も300円ぐらいとコンビニっぽく、コンビニの無いフランスでは嬉しい出会いです。
このトォトォウケーキ、見た目から何となく察する通り、始まりは、とある料理人の失敗から。
その料理人はある日、忙しさにかまけて、ケーキを焼いているのをすっかり忘れてしまい、気がついたら真っ黒に焦げたケーキがオーブンの中に。
ケーキを取り出した彼女、一度は捨てようかと思ったものの、もったい無さから近所の人にあげようという事でおすそ分け。そしてその近所の人が食べたところ、予想外の美味しさに感動し、後に評判になったという嘘みたいな本当の話。
その後評判となったこのケーキは、このポワトー地域でお祝いものとして、結婚式や家族の集まりなどで食べられていたそうです。
一方、うっかり私が勘違いしていたバスクチーズケーキはスペイン側のバスク地方にある、ひとつのレストランから始まったようです。
こうやってみると、ケーキの食感が見た目からしても違うのがわかります。
偶然ですが、近々バスク地方に行く予定なので、その際は本場のバスクチーズケーキ試してみたいと思います。日本でもハマったローソンのバスクチーズケーキと本場の食べ比べ、楽しみです。
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