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ななこの周りの“お父さん”たち

お父さんの顔を知らない、三女ななこのお話です。

「ななこ!重くなってるよ!」

スポーツの練習に行く度に肩車をしてもらったり、腕につかまってクルクル回ってもらったり、チームメイトのパパさんたちに思う存分甘えているななこ。
いつもクルクル回してくれているパパさんは、ななこの体重が増えたことに気付き、「重たくなったよ!」と言います。
おてんばななこを可愛がってくれて、みんなに感謝感謝です。

「パパの名前ってなあに?」

いつだったか聞かれました。
言いたくなくて「なんだったっけ?」なんてふざけてしまいました。

三女ななこが生まれてすぐ離婚して、その後面会NGとしたので、ななこが最後に会ったのは1歳だったと思います。

パパの顔も名前も知らないななこ。
(パパの名前はすぐにおばあちゃんから聞いて今は知っています)

甘えさせてもらってます

赤ちゃんの時は、長女りりこのチームメイトだったお父さんたち。
今は自分のチームメイトのお父さんたちに名一杯甘えさせてもらっています。

コーチや監督の膝の上に座ったり、経験者のパパさんを見つけては自主練に付き合わせたり、人懐っこいことをいいことに、周りの“お父さん”に付き合ってもらっています。

お父さんはいないけれど

小学校低学年だから?
それとも甘えん坊の性格だから?
周りの“お父さん”たちも
「しょうがないなぁ」
と言っては付き合ってくれています。

知らないおじさんと手を繋いで

ヒヤッとする事もありました。

私がバイトする会社の場所は家から徒歩数分。
普段はリモートですが、打ち合わせがある時は出社する日もあります。

ある日、打ち合わせをしていると、知らないおじさんと手を繋いで、会社に来たななこ。

・・・

みんな驚いてフリーズした程です。

なんでも、急にママに会いたくなって、会社の入っているビルまで来たものの、入口でわからなくなって、偶然通りかかったおじさん(その日初めてお会いするクライアントさん)に
「ママに会いにきたけどわからない」
と言って事情を話し、察したクライアントさんが
「おじさんもその会社に来たんだよ」
と言って一緒に来社した事がありました。

今でも社内で語り継がれる珍事です。

話しかけたのが優しいクライアントさんで良かった!

誰とでもみんな友だち精神

世の中には変なおじさんもいるんだよと教えてはいるものの、
生憎(?)ななこの周りには優しいおじさん、可愛がってくれる方しかいないので、すっかり「みんな友だち」の世界で生きています。

警戒心のかけらもなく、おんぶしてほしかったら「おんぶして」と言い、食べたいものがあったら「あれ食べたい」と言って買ってもらい、「ママに会いたい」と言って連れてきてもらう、
恵まれた世界で生きるななこ。

本当のお父さんはいないけど

いつも優しい大人が周りにいるから、パパがいない寂しさを味わったことはないかもしれません。

長女りりこ、二女ももこも、「パパがいないことで寂しかった記憶はない」と言っています。
きっと三女ななこもそうなのだと思います。

でも、知らないおじさんと手を繋ぐことだけはもうやめてほしいです!まだやりかねない!😊

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