薬剤師からノマドへ：安定を捨てて見つけた本当の幸せ
安定した職から離れた今 想像しなかった未来
✉️来月末で仕事を辞めさせていただきます
安定と呼ばれた薬剤師の職を離れると決めて、上司にこの言葉を告げた時。
6年かけて取得したこの資格を活かして働くことはもうしないと心に決めていました。
対立関係だった上司が、私が辞めることへの嬉しさとほっとした気持ちを感情に表さないよう必死に堪えているのが見え透いていました。私は同時に、もうこの人と関わらなくて良いという気持ちと、あと1ヶ月ここにいれば自由になれることが嬉しくてたまりませんでした。
💊薬剤師への道
私の人生は、両親の願いと社会のステレオタイプに導かれるように始まりました。
「資格があれば有利だ」という理由で、私は薬剤師を目指すことになります。
本来なら機械や工学、テレビゲームなどに興味があった私でしたが、理工学部は「男性が多く、資格が取れない」という固定観念に従い、薬学部への道を選びます。
高校時代、私の通っていた学校からは薬学部に入学できる学生はほとんどいませんでした。担任からは「浪人しても薬学部に入るのは難しいでしょう」と言われましたが、その言葉をはねのけ、1年間の浪人生活を経て、奇跡的に薬学部への入学を果たします。
大学生活は決して楽ではありませんでした。超優秀な学生たちに囲まれ、常に勉強に追われる日々。しかし、死に物狂いで勉強し、努力の末、卒業試験も国家試験も一発合格を果たすことができます。
🏥薬剤師としての現実とストレス
就職後、私は決められたルーティンをこなす平凡な薬局勤務に慣れていきました。しかし、その中でのストレス発散がダンスでした。大好きなダンスができなくなる店舗に配属されたことが理由で初めての転職をします。転職先は大好きなダンスができるところに決めたことは、口が裂けても言えませんでした。ある日、転職先の店舗で経営不振を理由に異動を言い渡されたことが、私の人生の転機となります。異動先での人間関係の問題から、私は怒りをコントロールする方法を学ぶ必要に迫られました。そこで始めた読書習慣が、私の視野を大きく広げることになったのです。
💊患者が薬漬けになる本当の理由
次第に、私は自分の仕事の本質に疑問を感じるようになりました。患者さんが良くなっている実感が全くないのです。同じ患者が同じように薬をもらって帰る。症状は全く改善しない。なぜなのか？その答えを探る中で、私は衝撃的な事実に気づきます。
ほとんどの病は薬では治らないのです。
📚新たな視点と英語学習
この発見は、私の価値観を大きく揺るがしました。しかし、周囲の薬剤師たちとこの考えを共有しても、理解を得ることはできませんでした。そこで私は、日本以外の世界ではどうなのかを知りたいと思い、英語学習を始めました。
英語で書かれた論文を読むうちに、私の考えを裏付ける研究結果が数多くあることを知りました。これは、英語が理解できない多くの日本人薬剤師には知られていない事実でした。
🫶転機と決断
英語学習を始めて1年後、アプリを通じて先進国で働く海外の医師と疫学者に出会う機会がありました。彼らは私が話した経験をよく理解していましたが、自身の仕事を辞めることができずにいました。その理由は経済的なものでした。二人とも経済的自立を目指し、お金の勉強に励んでいました。特に一人は若い頃から資産運用を学び、私と同様の方法で資産を運用していたのです。
この出会いが、私に大きな決断を促すきっかけとなりました。安定した薬剤師の職を離れ、フリーランスとして新たな道を歩むことを決意したのです。
✨新たな人生
フリーランスへの転身は、20年前の私からは想像もつかない選択でした。お金の勉強をし、節約と投資を学び、経済的な不安を解消していきました。そして今、私はノマドワーカーとして活躍しています。
この選択は、ステレオタイプな考えに縛られた両親には理解できないようです。しかし、私は世界の10%に属する、時間やお金に縛られず幸せに生きる人々に出会うことができました。それは、安定を捨てる勇気があったからこそです。
💡現状打破できない真の理由
私の経験から学んだことは、行動することの重要性です。
9割の人は現状に甘んじて行動しないため、未来は変わりません。
しかし、1割の人は行動することで大きな変化を生み出すことができるのです。
新しい一歩を踏み出す勇気が、予想もしなかった未来への扉を開きます。
皆さんも、自分の人生に疑問を感じたら、勇気を持って行動してみてください。きっと、想像もしなかった素晴らしい未来が待っています。