【473本の“木”が必要な結婚式】今話題のサステナビリティウェディングとは
【Sustainability(サステナビリティ)】
それは、「環境・社会・経済」の観点から、地球上の有限な資源を守り、社会的な課題や環境問題に取り組むことを意味する言葉です。
例えば、“再生可能エネルギー” や “EV自動車” など。
日頃から耳にする言葉も多く、「サステナビリティ」は、皆さんにとって身近な存在になってきていると思います。
もちろん、ウェディングにおいても例外ではありません。
最近では “サステナビリティウェディング” という新しいウェディングスタイルが、海外を中心に注目されています。
■「サステナビリティウェディング」って?
結婚式において、サステナビリティを意識した取り組みを行うことで、地球環境や社会的な課題に配慮し、より持続可能な社会を目指すウェディングスタイルのことを指します。
ただ、言葉は理解できても実際に何をすればいいのか悩みますよね。
・結婚式が地球に与える影響を知ろう
まずは結婚式が地球にどれくらいの影響を与えているのかを知ることが大切です。
新しい結婚式の伝統作りに取り組んでいるオーストラリアの会社、Less Stuff – More Meaningが提供している、結婚式の二酸化炭素排出量が計算できるツール「wedding footprint calculator」をご紹介します。
「自分たちの結婚式の二酸化炭素排出量」
正直、考えたこともありませんでした。ちょうど私も今月末に結婚式を控えているので、ツールを使ってみました…が…結果にビックリ…!!
・自分の結婚式の二酸化炭素排出量は…
私たち夫婦の結婚式では、「約9,941Kg」のCO2が排出されている結果になりました。
オーストラリアの結婚式の平均CO2排出量は21,486Kgだそうなので、それに比べると「お!結構少ないぞっ!」と思ったのですが…
我々の結婚式は、フライトで言うと「21時間分の飛行」と同じ量の二酸化炭素を排出し、それらの影響を補うためには「473本」もの木を植えなければいけないという結果に…お、多いぞ…
また、結婚式には海外や国内から飛行機や新幹線を使って参列してくれる方が多いこともあり「Air Travel」「Local Travel」が多く、交通機関からの二酸化炭素排出量が圧倒的に多い事がわかります。
遠方からのゲストにともない宿泊者もいます。ホテルの空調・照明等のエネルギー消費やアメニティグッズなどを起因とする「Accommodation(宿泊施設)」も多くなっていますね。
一方で、招待状、席次表、メニュー表は全てデジタルで準備しているため、「Invitations&Paper tags(ペーパーアイテム)」は少量で収まっています。
正直この記事を書くまで、自分の結婚式が地球に与える影響なんて、考えたこともありませんでした。
しかし、こうやって “調べてみる” 、その一歩が、サステナビリティへの意識が変わるきっかけになるのかもしれません。
・「wedding footprint calculator」 について
使い方はいたってシンプルです。
質問に沿って数字を入れていくと、結果が自動で算出されます。基本的には「だいたいの数字」と「YES or NO」で回答できます。
質問のテーマは以下6つ。
・OVERVIEW(結婚式概要。場所や人数など)
・TRAVEL & ACCOMMODATION(遠方ゲストや宿泊の有無など)
・THE COUPLE(衣装の着用数や新品?レンタル?など)
・CATERING(飲食)
・DECORATIONS(装飾類)
・THE EVENT(ペーパー類など)
英語のサイトですが、各質問は非常に簡単なので翻訳機能などを活用すれば難しくありません。是非、調べてみてください。
※別途使い方の記事を公開予定です
■【サステナビリティウェディング】のアイデア集
では、環境に配慮した結婚式を挙げるために、私たちができることは何でしょうか。「サステナビリティウェディング」のアイデアをご紹介します!
・ペーパー類をデジタル化へ
招待状、席次表、メニュー表などなど…
結婚式では大量の「ペーパーアイテム」が必要ですよね。
いま、こういったペーパーアイテム類のデジタル化が進んでいます。参列者も結婚式後「捨てるのも勿体無いし…」と処理に困ってしまうケースも多く、デジタルだと一石二鳥!
例えば web招待状。出欠管理や参列者のアレルギー情報など、マルっとまとめてExcel出力もでき、すっごく便利!しかも、web招待状だと好きな写真も載せれたりと、二人らしさが出せておすすめです!
色々なサービスが登場しているので、是非チェックしてみてください。
・アップサイクルウェディングドレス
アップサイクル=不要な物や廃材を再利用し、より価値の高いものに生まれ変わらせること
近年、廃棄予定のウェディングドレスを分解し、素材を再利用して新しいウェディングドレスへと生まれ変わらせる「アップサイクルウェディングドレス」が注目を集めています。
レンタルのウェディングドレスは、一定の品質を保つ為に着用回数の上限が決まっており、役目を終えたドレスは廃棄されるのが通常です。
しかし、このアップサイクルドレスは廃棄予定のドレスを再構築する事で、環境に優しく、廃棄予定のドレスに新たな命を吹き込むことができるのです。
さまざまなブラインドからアップサイクルウェディングドレスが展開されていますので、是非チェックしてみてください。
・フラワービュッフェ
使い回しできないものと言えば、装花もその一つ。
こだわりを持って決めたのに、一度の結婚式が終われば廃棄になるなんて勿体ない!
最近では、披露宴後に卓上のフラワーをゲストが好きなだけ摘んで持ち帰りができるようなフラワーブッフェや、花瓶・鉢植えごと飾りそのままゲストにプレゼントする演出も増えてきています。
自宅に飾る事で、結婚式の余韻に浸れるのも嬉しいですよね。
さいごに…
「サステナビリティウェディング」は単なるトレンドではなく、私たちが住む地球を守り、持続可能な社会を築くためには、必要なものなのかもしれません。
「本当に必要なもの、大切なものは何なのか」
もう一度計画を見つめ直し、10年後、20年後に結婚式を挙げるカップルも、この素晴らしい地球で、変わらずにお祝いできる様に。
今からひとりひとりが意識していけるといいですね。