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無職子連れでモラハラ夫から逃げた話。

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結婚生活18年。ずっと苦しかった日常で「これがモラハラなのか?」と徐々に気づいていった私。家庭内の不和を敏感に感じ取る子供。ずっと主婦と家業の手伝いしかしてなくて、もう若くなんか…
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#モラハラ離婚

2・【モラ逃げ】自分の夫がモラハラ夫だなんて言えない。

2・【モラ逃げ】自分の夫がモラハラ夫だなんて言えない。

前回の記事はこちら。 ↓

 夫のしていることがモラハラ、DV、子供への虐待だと気づいたのはいつからだったかな。

 多分ずっと気づいていました。
でも、他の良い部分を探して「ここは良くないけど、ここは良い夫だし、良い父親だし」と自分で自分に言い訳をして、向き合って来なかったんだと思います。

 なんなら、モラハラの片りんは結婚前からありました。

話が異様に長くて、自分の主張が通らないと何時間で

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4・【モラ逃げ】被害者である自分に向き合うことの怖さ。

4・【モラ逃げ】被害者である自分に向き合うことの怖さ。

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 夫のしていることがモラハラ、DVだと認めることはとても苦しかったです。曲がりなりにも自分の夫だし子供の父親です。だからすごく葛藤しましたし時間がかかりました。

厄介なのは、10回のモラハラ言動があったとしたら、そのうち1回くらいは良いこと言ったり、子供を構ってゲラゲラ笑わせたりするんです。私のようなチョロい人間を騙すには充分でした

 それと、私の執着心。

 

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5・【モラ逃げ】ついに、DV相談センターに電話をしてみました。

5・【モラ逃げ】ついに、DV相談センターに電話をしてみました。

前回の記事はこちら ↓

※DVの表現が含まれますので、読みたくない方はここで戻ってくださいね。

 夫は日頃から家族と生活リズムを合わせない。
フリーランスなので客人との約束がある以外は自分の好きなペースで仕事が出来ます。
だから毎日好きな時間に起きる。
好きな時間に食べ、好きな時間に休憩を取り、好きな時間から酒を飲み始め、好きな時間に風呂に入って寝る。

 家族と食卓に着くことはほとんどないし

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7・【モラ逃げ】「あなたは悪くない」と言い続けることは出来る

7・【モラ逃げ】「あなたは悪くない」と言い続けることは出来る

 相談センターでの面談をキャンセルしてから約2週間後。

 私の気持ちも落ち着いて、家の中も平穏な時期が来ました。

 DVをする人のサイクルで、暴力をふるった後に弁解をしたり、謝ってきたり、本当はあなたのことが好きなんだよー!と態度を変える「ハネムーン期」という時期があります。

うちの元夫はそのように伝えてくることはありませんが、暴力やモラハラ言動をしない時期はあるので、「平穏期(仮)」と記し

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8・【モラ逃げ】モラハラをする夫との日常

8・【モラ逃げ】モラハラをする夫との日常

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※モラハラの描写が出てきます。読みたくない方はここでそっと閉じてくださいね。

  その後、DV相談センターに電話をすることは、しばらくの間ありませんでした。「いつでも電話していい」「あなたは悪くない」これらの言葉は私にとってお守りのような言葉で、いつも胸の奥にしまってありました。 

 日常を何事も夫優先で過ごし、言いつけは出来る限り守って生活しました。

 夫は「これ

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9・【モラ逃げ】夫のモラハラに立ち向かう。だけど募る罪悪感。

9・【モラ逃げ】夫のモラハラに立ち向かう。だけど募る罪悪感。

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※モラハラの描写がありますので、読みたくない方はここでそっと閉じてくださいね。

 私はモラハラの証拠を集めておこう、と思いました。

 まずは日記をつけるようにしました。
家には私固有のスペースはありませんでしたので、布団の中で、スマホで書きました。でも、その日記アプリは日付を遡っていつでも更新出来ます。
いざとなったら証拠としては弱いんだろうか・・・と考えました。

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10・モラハラ夫の言いなりになる私。情けなくて消えたい。

10・モラハラ夫の言いなりになる私。情けなくて消えたい。

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 これは子供が思春期で悩みを抱えていた頃のエピソードです。

 子供は、学校にうまく適応できずにストレスを溜め込んでいました。
夜もよく眠れないし、学校へも足が向かない。
成績が伸び悩んだり、思春期の葛藤だとか友達関係だとか…
夜になると気持ちがモヤモヤして、深夜まで話を聞いたりしていました。

夜中なのに衝動的に外へ行きたいと言い出すので、一人で行かせる訳には行かず車を

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11・酒量に比例して加速するモラハラ

11・酒量に比例して加速するモラハラ

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 夫のモラハラが加速するのと、夫の飲酒量は比例していたと思います。

元々、毎晩のように晩酌をする人でしたが、別居前の1年間は酷い飲みようでした。

これまでの私は
①DVに気づく
②周囲に相談する
③自分は悪くないという意識を持つ
④しかしながらモラハラの影響を受けてしまう
⑤ ③と④の狭間で苦しむ

というような状態でした。

 ③で、自分は悪くないと思おうとしても、

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12・モラハラに合う日々で見えた光。私にも推しが出来ました・・・!

12・モラハラに合う日々で見えた光。私にも推しが出来ました・・・!

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 モラハラでDVをする夫との生活で、すっかり感覚は麻痺し、夫の顔色を伺うことが当たり前になっていた私。

そんな中、子供がとある男性アイドルグループのCDを買って来ました。

「ママ、買っちゃった!!見て、かっこよくない?」

ジャケットを見せてもらっても最初は正直ピンときませんでした。
「うーん、そうかなぁ。」と。

 それまで子供は、女の子のグループを熱心に応援してい

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13・推しは心の灯り。応援する気持ちはエネルギーに変わる。

13・推しは心の灯り。応援する気持ちはエネルギーに変わる。

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 私、十何年かぶりに推しができました。
子供が教えてくれたジャニーズのsnowmanっていうんですけど・・・!

しかし私はすぐに察知しました。夫が嫉妬しているということを。

テレビの中の人なのにね。

夫がいる時に、子供との会話でそのアイドルの話題が出ると、気配がこわばります。特に口は出して来ないけど、空気が冷たく固まるのを感じます。

「娘・・・!気づいて。パパが怒

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36・モラ逃げ直前。警察へDVの相談をした話。

36・モラ逃げ直前。警察へDVの相談をした話。

 いよいよ警察署の生活安全課でこれまでの配偶者DVの相談をすることにしました。

 「電話して対応してくれるか聞いてみて」とDV相談センターでは言われていたのですが、私は「もうここじゃないと行ける日がない!」というタイトなスケジュールだったので、事前連絡なしに行ってしまいました。

 警察署に着くと、生活安全課の取り調べ室の様な小さな部屋へ案内されました。

警察官の男性と一対一で話しました。正直

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37・モラハラ夫から完全に心が離れた瞬間

37・モラハラ夫から完全に心が離れた瞬間

 夫のモラハラと度重なる暴力で、もうこの家を出ようと決めていた私。

ある日、夫はまたいつものように、夜中、布団で寝ていた私を起こしに来ました。蹴っ飛ばして。

 夫は布団で寝ている私を起こす時、蹴ります。
ある日は腰、ある日は肩、そして脳天から頭を蹴られる日もありました。
初めて頭を蹴られた日は胸がスーッと寒くなりました。
自分が何をされたのか、はっきり飲み込めませんでした。

え、今わたし、頭

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38・モラ逃げXデー。18年間のモラハラから遂に逃げました。【前編】

38・モラ逃げXデー。18年間のモラハラから遂に逃げました。【前編】

 前回の話はこちら↓

住む部屋が来まり、子供の学校関係への連絡も済みました。
習い事もやめたし、契約していた月極駐輪場も解約しました。

そして、話が広がらないように最小限の友人にだけ事情を説明しました。

 夫が家を空ける日が月に何度かあるので、その中から実行できそうな日を選びました。

「ここ、かな。」

本当に本当に、すっごく怖かった。

もう出て行くと決めていたとはいえ、バレて激高される

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39・モラ逃げXデー。18年間のモラハラからついに逃げました【中編】

39・モラ逃げXデー。18年間のモラハラからついに逃げました【中編】

前回の記事はこちら ↓

 
 引っ越し先のアパートに向かう電車に乗った頃、もう外は日が暮れて来ていました。
薄暗い窓の外を見ながら、
「私はいま、逃げているんだ」
という事実は理解しているものの、地に足がつかないふわふわした気持ちでした。

そろそろ夫が置き手紙を見つける頃かな…。

見つけたらなんて思うんだろう。
怒るかな、悲しむかな。
それともせいせいするかな。

けどそんなのはすぐにどうで

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