37・モラハラ夫から完全に心が離れた瞬間
夫のモラハラと度重なる暴力で、もうこの家を出ようと決めていた私。
ある日、夫はまたいつものように、夜中、布団で寝ていた私を起こしに来ました。蹴っ飛ばして。
夫は布団で寝ている私を起こす時、蹴ります。
ある日は腰、ある日は肩、そして脳天から頭を蹴られる日もありました。
初めて頭を蹴られた日は胸がスーッと寒くなりました。
自分が何をされたのか、はっきり飲み込めませんでした。
え、今わたし、頭蹴られたの??
ショックでした。
私のなかでは彼は夫で家族だったんです。
そんな人に頭を蹴られるって。
痛みよりも心のショックのほうが大きかったです。
でもそこで私は強く出ることが出来ませんでした。
もうずっとけなされ、さげすまれていたので、情けないことに
「へっ・・・??」とまぬけな声しか出せませんでした。
そして、そこで「はい、今行きます」と後を追うのが正解だということも身に染みて理解していました。
本当ならもっと怒って良かったんだと思います。
こんなことにへこへこ応じている私も大概ヤバいと思います。
洗脳は怖いです。
いつものように蹴られたので、夫の後を追って夫の部屋へ行きました。
夫の部屋へ行くと、またろくに食事もとらないで、乾きものをつまみながら酒を飲んでいました。
テレビからは良く知らないお笑い芸人が笑う声が聞こえていました。
夫は私が来てもこちらに注意を向けず、つまらなそうにスマホを持て余していました。
テレビばずっと流れていても、面白いのか面白くないのか全然わからない。
何も言わずに時間が過ぎていきます。
私は夫が何を望んでいるのかわかっていたけど、そんなのわかりたくもなかった。
黙って服を脱いで、夫の足の間にひざまずけば良かったんだけど、そんなのはまっぴらだった。
何もせずに座っていたら夫がキレ始めました。
私のことをろくでなし、ひとでなし、穀潰しとけなし、
女としてのスペックが低いだの、コレのどこが良いの?と胸を指さしたり、テレビに出ていた女芸人を指さして「お前、こいつ以下だかんな!」と
せせら笑ったりした。
そしてついにお決まりの文句が出た。
「お前いらねえよ。出てけ。」
私はついに言いました。
「出ていきます。妻だからって、好きにしていいわけじゃない。こんなことに応じられない。暴力をふるわれるのも限界。だからもう離婚してください。」
すると、夫は私のほうににじり寄り、顔がくっつく位の距離で
「出て行くんなら今すぐだ、びた一文やらねえからな!!!」
と怒鳴りつけました。
「身ぐるみ脱いで、子供も何もかも全部おいて出ていけ。それ以外は認めない」
私はそこでやっと、これまでの思いの丈を全部ぶつけました。
後から知った話ですが、この時私が応戦しているのを上の子が聞いていたそうです。
「ママ、今日はめっちゃ言い返してるじゃん?!いいぞもっとやれ!」
と思ってらしいです。
パパの怒鳴り声は怖かったけどママ頑張れ・・・!!だったらしいです。
しかしこれは、私のためにそう言ってくれていたのでしょうね。
きっと、本当はすごく怖かったと思っています。
子供が聞いているかもしれない可能性をもう少し考えるべきだったと、後々反省しました。
そこから明け方までずっと言い合いをしていて、もう疲労困憊でした。
正直どうやって終わったのかあまり覚えていません。
最初こそ怒鳴っていたものの、段々と静かになり、
話し合いというか、夫による上げ足取り会みたいな感じになっていました。
しかし夫は何もわかってはいませんでした。
またその翌日、夜中に蹴って起こされて、昨晩のように私に「サービス」しろよ・・・と。
言葉では絶対に言わないのに、してほしそうにして、応じないとまた激高するぞ?!と迫ってくるのでした。
もう、到底歩み寄ることなどできませんでした。
私は心が完全に離れたのを確信しました。
まだまだ未熟なnoteですが、サポートして頂けたら嬉しいです。私の体験談が少しでも誰かの勇気になってくれたら…!モラハラや離婚問題に苦しむ方のために、note投稿を続けていきたいと思っています。