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【SS】君との未来へ誘われ

19時半には夕食を食べ終えた
いつも通りだった

こたつに潜っていた体は
いつの間にか体の芯まで温まっていて
むしろ暑いくらいに感じる

靴下はこたつの中に脱ぎ捨てたままに
こたつを離れてソファーに横たわる君

時々こたつの中から
これいつの?っていう
靴下が出てくるのは
この行動のせいだろう

毛布に身を包もうとする君を見て
いそいそとこたつから出ると
入っておいで
と言わんばかりに君の腕が空間を作り出す

私よりも大きな君の胸にすっぽりと収まると
受付を終了した長い腕が私を包み込む

まだ9時にもなっていない、土曜日の夜

不思議なくらいに暖かい
君の温もり

君の寝息が一定のリズムを刻み
だんだん瞼が重たくなって
夢の世界へと誘われる

いつまで続くかわからないこの幸せを胸に
今日も深い眠りにつく

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