学びにおける「個別最適」についてハッとさせられた
おはようございます。Yuriです。
企業から業務委託を受けて、フリーランスとしてコンテンツ制作をしています。
今日は、ある本を読み、私が教育コンテンツを企画、制作する立場としてハっとしたという話をさせていただきます。
読んだらこちらです。
『社会を社会を変える学校 学校を変える社会 』工藤勇一 (著), 植松努 (著)
工藤さんは、麹町中学校の元校長で、学校改革の第一人者です。
そして、植松さんは、植松電機の代表取締役として会社経営をされていて、リサイクルマグネット事業の傍ら、宇宙事業も手掛けていらっしゃいます。
植松さんはこのTEDのスピーチをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。 (今日の記事の趣旨とはややずれるのですが、まだご覧になっていない方はぜひ見てほしい。心揺さぶられます。)
『社会を変える学校、学校を変える社会』では、工藤さんと植松さんが、日本の教育現場や会社における学びについての課題や解決のためのヒントについて対談形式で語っています。
・「指示通りに動く人材」ではなく「主体的に考えて行動できる人材」を育成したいと思っている経営者の方
・自分たちのこどもに主体性を身に着けてほしいと思っている子育て中の方
などにとって、ヒントになる情報、考えさせられることが詰まっていて、おすすめです。
今日の記事では、私自身が教育コンテンツ制作の立場からハッとさせられた「個別最適」に焦点を当てて記事にします。
教育における個別最適とは
『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して』という文部科学省の資料でうたわれているポイントのひとつが「個別最適」です。
文科省資料はこちらから↓
20210428-mxt_kyoiku01-00014639_10.pdf (mext.go.jp)
これまでの一斉一律の授業は、平準化された知識をまんべんなく多くの人に詰め込み、高度成長期を支えるためのある程度統制が取れた人材を育てるには良かった。だけど、「社会の在り方が劇的に変わる「Society5.0時代」」「正解がない不確かな時代」では、これまでと同じやり方では通用しない。だから学びを「個別最適化」して、一人一人が自分のよさや適性を認識して、多様な人たちの存在を理解しながら、サステイナブルな社会にしていきましょう、といった考え方です。
この考え方は賛否両論あると思いますが、私自身は賛成しています。
(ただ、実現には壁が多いとは思います)
また、不確かな時代を生き抜くには、こうした「個別最適」した自律的な学びを、こどもたちだけでなく大人も必要ならいつでも実施できたらいいのではと考えていて、その学びの機会を大人たちにも提供するような仕事をしたいと思っています。
(これも壁が多いけど、やりがいがある)
「個別最適化」は本人がするもの
その個別最適化を実現しようと思ったときに、教育提供側がうっかりやってしまいがちなのが「個別最適をしてあげる」サービスを作ってしまおうとすることです。
例えばですがAIを搭載して「あなたにはこの学び方が合っています」「これでやってください」みたいな。
でも、これだと「個別最適してあげた」だけで、自律的な学びには全然近づいていないんですよね。教育提供者ができることってあくまでも「サポート」でしかないので、「個別最適してあげる」ではなく「個別最適のサポートをする」「提供側は提案までで、最後は本人が選ぶ」「違ったら別の方法を探す」という設計が必要です。
この本で、工藤さんはこのように書いています。
「個別最適」だけにとらわれると、自律性を削いでしまう。
提供側がさらに手をかけることになり悪循環。
提供側として、ハッとせざるを得ない内容でした。
自律性を削がずに個別最適していく仕組みを作るには?
壁が多いテーマでchallengingではありますが、教育コンテンツ制作者の立場として、私自身も試行錯誤しながら取り組んでいきたいテーマです。
20年後ぐらいには「何をどう学ぶかは自分で選ぶのが普通だよね」とい感じに日本がなっているとおもしろいなと思います。
この『社会を変える学校、学校を変える社会』には、他にもこども、大人向けの教育について考えさせられるテーマがちりばめられています。
気になる方はぜひ手に取って読んでみてください。
また、読んだ方は、ぜひ感想も投稿いただけたら嬉しいです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。