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終戦記念日 水木しげる 「劇画 ヒットラー」

昨日、8月15日は終戦記念日だった。

実は、私の子どもの誕生日でもあり、我が家では朝からお祝いムード。
むしろ、前日から準備もあってなんだか普段以上に忙しない1日になる。

就寝前に国会議員の靖国神社参拝報道を見て「あ、そうだ終戦記念日だった」と思い出す。

戦後79年。平成生まれの私は、あの戦争を知らない。

戦争体験を語る人も高齢化が進み、直接話を聞ける機会は少なくなってきているのではないかと思う。

私の祖母はまだ存命で今年で95歳だ。たまに孫である私に戦時中の話を聞かせてくれた。
まだ、話せるうちに戦争のことをもう一度聞いてみたいと思う。

さて先月、大好きなブックオフで水木しげるさんの本を手に取った。

劇画 ヒットラー

水木しげる ちくま文庫

1990年初版

私は水木しげる作品が大好きだ。先ず何より絵が好き。ゲゲゲの鬼太郎に出てくるキャラクターはなんとも愛くるしい。

水木しげるさんは1922年生まれ。
鳥取県境港市出身。
21歳、1943年に兵役で召集、戦地へ。
南西太平洋ビスマーク諸島のニューブリテン島に送られ、翌年1944年爆撃で左腕を失う。

いくつもの戦争体験、戦争体験をもとにした作品を残してくれている。
2015年に亡くなる。

著者別、文庫漫画コーナーに水木さんの本が並んでいた。

ん?見たことない作品だなぁ。ヒットラーを題材にしてるのか。そういえば終戦記念日が近いな、、、水木さんが外国人を描く絵はなんか新鮮だな。読んでみるか。

となり、購入。

その日の内に読んでしまった。


描かれていたヒットラーは、私達と大差のない人間だった。

芸術を愛し、好きな人もいて、好きなヒトが死んだときは悲しみ、泣き、いろんな失敗も後悔もする。

驚きだったのが、ヒットラーは路上生活者だった時期があったようだ。


なぜ人は争うのか。

古今東西、人類は同じような気持ちを持ち、同じように幸せを願い、同じような意味の歌を歌うのに、何故殺し合い争い合うのか。


子どもの次の誕生日まで、あと1年。

人のこと、戦争のことをもっと考えてみたいと思った。


おわり

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