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地域の悲史 鳥取県

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鳥取県内の地域の悲しい歴史を物語る遺跡を紹介しています。
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#里見忠義

関金町堀の里見屋敷跡【里見八犬伝終焉の地・3】

3回シリーズで房総の戦国大名・里見氏終焉の地を巡る3回目。 先祖伝来の領国・安房国を追われ、倉吉での神坂村の屋敷、ついで下田中の屋敷も追われた里見忠義が、最後に住んだ屋敷跡を訪ねました。 そして、ここが里見氏終焉の地となりました。 里見家最後の当主・里見忠義 里見氏および里見忠義、倉吉の最初の住居と墓についてのくわしくはこちらを。↓ 倉吉市・大岳院【里見八犬伝終焉の地・1】|Yuniko note 忠義の次の屋敷跡についてはこちらを。↓ 倉吉市・勝宿彌神社【里見八犬伝終焉

倉吉市・勝宿彌神社【里見八犬伝終焉の地・2】

3回シリーズで房総の戦国大名・里見氏終焉の地を巡る2回目。 江戸幕府の政争に巻き込まれて領地を没収され、倉吉での最初の住居も追われた里見忠義が、次に住んでいたとされる地を訪ねました。 里見家最後の当主・里見忠義 里見氏および里見忠義についてのくわしくはこちらを。↓ 倉吉市・大岳院【里見八犬伝終焉の地・1】|Yuniko note 1614年(慶長19)9月。里見家最後の当主・里見忠義は江戸幕府内の政争のとばっちりを受け、先祖伝来の根拠地である安房国を没収され、伯耆国倉吉3

倉吉市・大岳院【里見八犬伝終焉の地・1】

江戸後期、文化文政期の読本(よみほん)の代表作として知られる『南総里見八犬伝』。そこに登場する戦国大名・里見家は、江戸初期に鳥取県の倉吉市で終焉を迎えました。 3回シリーズで里見八犬伝終焉の地を巡ります。 南総里見八犬伝 『南総里見八犬伝』は曲亭馬琴(きょくてい・ばきん 1767~1848)によって書かれた伝奇小説で、1814年(文化11)から刊行が始まりました。途中、馬琴が失明するという苦難がありましたが、息子の嫁に口述筆記を依頼するなど、馬琴はこの作品の完成に情熱を傾