🇸🇪[スウェーデン留学記_Day16]喘息発作が出て救急隊出動
2024/03/23(土)
事件は起こりました。
教授の家から帰宅途中、どこか調子が悪く、息苦しい。
幼い時に喘息の既往はあったものの、喘息の発作なんて長年起きていなかったのに、おかしいな…。
とにかく早く寝ようと帰路を急ぐけど、時間が経てば経つほど苦しくなってくる。
ホテルに着く頃には、横になることもできないくらい息苦しさが悪化していた。
みんなも心配して、解熱薬を持ってきてくれたり、呼吸がしやすい姿勢になれるよう布団を積み重ねてくれたり…。
そんなこんなでなんとか眠りにつきました。
明日は帰国日なので、絶対に治さなきゃというプレッシャーの中。
みんながザワザワしている声と走り回っている音で目を覚ます。
私の症状が悪化していることに同室の友人が気づいてくれたらしい。
明らかに顔色が悪く、呼吸ができていない。
さすがは医療系学生、デジタルデバイスを使用してSpO2を測定してくれたところ、88%でした。
デジタルデバイスによる測定の正確性は不明だけど、本当だとしたら結構危険。
すぐに医療機関を受診するべきレベル。
学生みんなが、
呼吸困難に対応する体位変換や、
非常時の連絡先を確認してくれたり、
ホテルのスタッフに情報を共有してくれたり、
スウェーデンの医療機関を受診する方法を調べてくれたり、
東京の所属大学に連絡してくれたりと、
手分けして迅速に動いてくれました…。
みんなそれぞれ職種は違って、(看護師とか作業療法士とか)
それぞれが一つの目的のために自分の知識や経験、得意を活かして動いてくれていて、
あぁ、多職種協働ってこういうことなんだなぁと、朦朧とする意識の中で感動していました。
実は今回の留学のテーマはIPE(Inter Professional Education : 多職種協働教育)なんです。
違う学科で、違う専門を学んでいる学生が集まって、さまざまな医療職が協働して働くとはどういうことか、それによってどんなことができるのかを学ぶ留学です。
最後の最後でこんな実施訓練ができるとは思いませんでした。
私は患者側だけど。
ほんとすみません。
救急隊をお呼びしていただくことになりました。
私が不安だったのはとにかく医療費。
海外で外国人が医療のサービスを受けるというのは、高額の費用がかかるイメージが強い…。
救急隊が来てくれた瞬間にまず聞きました。
「お金はいくらかかりますか?こういう条件の保険に入っているのですが、適用されますか?」
驚くべき答えが。
「救急車を呼ぶのは無料だよ、心配しないで。」
ええ、外国人でも??
調べてみると、外国人だと200クローナかかるよ!という記載もあったり。
むむむ、、、。
ただ上の情報は個人のブログから得たものなので情報の信頼度は低いです。
医療において例外措置はなかなかとりづらいものだと思うし、私の経験に基づいて言えば、「スウェーデンでは外国人であっても救急車は無料で使える」と言えるでしょう。
じゃあ日本だとどうなんだろう?と気になって調べてみました。
救急車を1回出動させるのには45000円の費用がかかるらしい。
外国人は使えるのか?ということは今まで考えたことがなくて、自分が海外で使ったことで考える機会を得たけど、
この制度は、反対意見と賛成意見が両方出てくるだろうなあ、と思いました。
救急隊が来る時には、一番ひどい時よりも少し症状が落ち着いていて、応急処置として内服薬をもらって、明日も回復していなかったら病院を受診するように、と言われました。
もし何かがあった時に、保険会社に提出しなくてはならないかもしれないので、救急隊の処置を受けた証明がほしい、とお願いすると…
にっこりと笑顔で渡されたのは手書きのメモとお兄さんのサイン。
こ、これでいいのかしら…?
内服でかなり呼吸も落ち着き、明日のフライトに備えて寝ます。
パッキングがぜーんぜんできてなかったので、先輩が代わりにやってくれました。
本当に本当にありがたい、申し訳ない…!
日本に戻ったらめちゃくちゃお礼します
明日もどうなることやら、続きます。
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