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僕の話は思っているよりも伝わらない

話は伝わらない。

自分が想像しているよりもずっとだ。

うまく伝わって約5、6割くらいといったところだろうか。その期待は満を持してすぐさま裏切られる。持さずともだ。話がそんなに伝わっていないことが大いにある。

僕が自身が話下手というのも当然ある。が、それだけじゃない別の問題があるように思う。

例えば新聞の構成でいえば、見出し、結論、本文、中見出し。記事を読むには順番があり、順を追って読む必要がある。いわば起承転結だ。

順を追って読んで初めて記事の内容を理解することができる。「へぇー、12時間の難産の末、猫がたくさん子どもを産んだんだね。ああー、犬も一緒に子ネコを世話してるんだね!へー、すごい」

この架空の新聞記事の内容は起承転結しているといえる。
(ただ、まったく面白くないけどw)

話も同じで最初に見出し(トピック)を言う→結論をいう→「いや実はね、こないだこんなことがね」とスムーズに自然に本題にはいることができる。

最近は意識してまず結論から話すと決めている。

結論→本題
の順番で話に入るようにしているが、肝心の本編が思ったよりも上手く伝えられない。

これらすべてにおいて訓練、練習だと思っている。とはいえ本質的な何かが足りない。

話において僕に何が足りないかを考えてみた。

必要なスキル

①時間(約10分話せば伝わると証明されている)
②熱量(相手を話に引き込む能力)
③声の音量(これが1番大事かも)
④ユーモア度(面白い話は何度も聞きたい)
⑤オチ(期待感、絶妙な間とトーン、裏切り)

だいたいこの5項目くらいで話は構成されていると考える。

話の上手い人はだいたいオチがうまい。
シンプルにすごい才能だと思う。

職場のおばさまたちを観察しているとやはり話がうまい。トピックをどんどん自分から発信している。声も大きい。場や空間に臆することなくガンガン踏み込んでいく「ねー!聞いてやーあのよー、もうおかしいがやき(←高知弁。もう面白いんだから)」

すべてがうまい。

話を切り出すタイミングも声も、ユーモアも交え、中盤では比喩も巧みに使う。
最後のオチも当然バシッと決まる。

なぜこれらのことが出来るのか。

おばさまたちは上にあげた5項目を満たしているといえる。あとは人柄補正がポイントに加算される。話において人柄は特に大事だ。

僕に足りないのは圧倒的にこの5項目だ。


足りないスキル

①時間。時間をかけて話せば話すほど一体何を伝えたいのか。話がいろんな方向に向かっていくので、話す時間は長過ぎても短過ぎてもダメ。「時間かかってるなこいつ」とか「短すぎるだろ」とか思われていると恥ずかしいので時間は未クリア。

②熱量。圧倒的に足りない。淡々と話す。テンションは低い。スローで緩急があまりないため、この話伝わってないんだろうなと疑心暗鬼のまま話すことがある。味方である自分を疑いながら話す傾向があるのが原因だ。熱量をあげていくことが恥ずかしいので未クリア。

③声の音量。満たしてないといえる。まず大きな声で話すのがとても苦手で恥ずかしい。あとこの話をほかの誰かにも聞かれているんだろうなと思ったら話せない。介護職をしていて利用者さんに話しかけないといけないが一切できない。自分から話しかけにいくことができない。怖い。例えば話が発展したらどうしようという恐怖。空間は沈黙。これも未クリア。

④ユーモア度。これはサービス精神に比例していると思う。僕には1ミリもサービス精神がない。手相にユーモア線がない。なのでこれも未クリア。

⑤オチ。日常のごく普通の出来事にオチなんて必要ない。オチをつける行為はいわばその人(プレイヤー)のパフォーマンスのひとつだ。オチのある生活なんてない。オチは作るものだ。よってオチとは創作やエンターテイメントの一環だ。僕はオチをつけない。オチをつけるのは芸人さんだけでいい。

すべての項目においてクリアすることができない。過剰な自意識のため自分から話すこと自体が恥ずかしいのだ。

そう。僕の話は伝わらない。


まとめると

簡単にいうと話すことは優しさや愛です。

話を伝えられるか伝えられないか以前の問題として、僕には優しさや愛が圧倒的に足りない。じゃあこの話は伝わらなくて当然といえるが。

とはいえ、自分が見聞き、体験したトピックを話したいと思うのが人の性質。実際、“話す”ことで人類は繁栄したといわれている。下手でもいいから話したいという他ならぬ情熱こそが話す、話しをするという行為だ。話を伝えたいガムシャラな情熱があれば起承転結なんて姑息なテクニックは必要ない。

思いを伝える行為は“心のあり方”だ。
心ですべてが変わる。恥ずかしさを捨てよう。

さて今日書いたこの記事の内容を誰にどんな風に話そうかな。

最後まで読んでくださりありがとうございました。また更新します。次回もよろしくお願いします。


最後に。

この記事で50記事目です。
よくがんばった。次は100記事をめざして。


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