言語化について。
『サバティカル』(中村航,朝日出版社,2019)
転職先への入社までの5ヶ月間を自由に過ごす男の話。
彼に突然訪れたこの〝サバティカル〟は昨今の自粛期間と似ているなぁと思った。彼が一番最初にしたのは休暇中の計画を立てることだった。その時彼はTrelloというスケジュール管理ツールアプリを使った。このアプリは実在しているため、詳しくはそちらを確認して欲しい。本書読了後すぐに私もダウンロードした。
…が、やはり私はアナログ派なので同じことを実際にポストイットを使って壁に貼り付けることにした。(おい。)
Todoリストを可視化していつも目のつくところに貼っておく、というのは今までもやっていたが、この方法では、更にそれを進行中のものは〝doing〟、完了したものは〝done〟、todoリストに入れる前の段階のものは〝idea〟に分ける。
本書の中で印象的だったのは、ideaメモは「作っても呪いにはならないし、消したければ消してもいい」(p.129)というフレーズだ。
したくても勇気が出なかったり、単純にやる気が起きなかったりして何もせずにいると、そのうちその事すら忘れてしまうだろう。でも、文字に起こしておくとその心配もない。
言語化は生活を豊かに、明確にしてくれるなぁとしみじみ思います。
それから、本書のなかでアセクシャルについて言及されているのだけど、それについてはまたいつか書きます。
では。