
味わい深いサワードゥーブレッド
サワー種を使ったパン作りの最大の魅力。それは何と言っても「本格的ライ麦パンが焼けること」ではないでしょうか。
ライ麦パンを作ろうと思って イーストで仕込んだ経験のある方はお分かりかと思いますが、その生地は うまく膨らんでくれません。膨らむけれど、焼成時に縮む感覚です。高配合にすればするほど膨らまなくなります。
強力粉がメインでライ麦を少し加えている程度の生地であればイースト仕込みでも何の問題もありません。サワー種はちょっとまだ…管理が心配…と思う方はイースト仕込みにすればよいのです😃
家庭でのパン作りは気楽にやるものです。
さて、本題です。このサワードゥーブレッドは イーストではなく「サワー種」で膨らんでいます。
今回は、このように2種類のサワー種を合わせて使っています。灰色がライ麦サワー種、茶色は全粒粉サワー種です。もちろん強力粉を使った白いサワー種でもいいですが、私の感覚的には ライ麦系や全粒粉系は、ライ麦粉が入ったサワー種を使った方が美味しく焼けると感じます。
サワー種はライ麦粉を使った生地でも、ぐんぐんと生地を押し上げてくれます。(と言っても この生地は全粒粉メインでライ麦は35%程。)
気泡も たくさん入ります。
成形の様子。
発酵は天板に直接のせたり、このようにキャンバスにのせて発酵させることもあります。自分なりの方法で 生地が乾燥し過ぎない程度の環境を作れば発泡スチロールや、ボウルを被せるとか、何だって構いません。
発酵時間は何分と決まっておらず、フルフルっとふっくらした頃が焼き頃。この時は用事があったので、成形後1時間ほど放置して発酵させ、フルフル一歩手前で 焼成に移らず そのままプラスチック容器ごと冷蔵庫に入れ、都合の良い時間に取り出し クープを格子状に入れて焼きました。
このようにクープを入れた部分が広がり模様が はっきりします。
サワー種のパン、特にライ麦系のパンは焼きたてよりも落ち着いてからのほうが美味しさが増します。日持ちするのも嬉しいところ。
薄くスライスしてカリっと焼くのがお気に入り。バターやオリーブオイルをかけていただきます。
香りの良さ、サックリ感がたまりませんよ😍