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地方貴族の愛したハルモニームジーク①ハルモニームジークとは?

こんにちは、内田夢美(https://x.com/yumemi_uchida)です。
山梨に移り住んで、5年目。
ぶどう農家を営みつつ、
オーボエの演奏やレッスンなどの音楽活動をしております。

2025年1月10日(金)18:30からYCC県民文化ホール(甲府市)にて
『地方貴族の愛したハルモニームジーク』を開催致します。

開催に先立って、曲目解説をアップしていきます!
まずは、今日はハルモニームジークについて!

ハルモニームジークとは

「ハルモニームジーク」とはドイツ語。
直訳すると「和声音楽」
オーボエ2人、クラリネット2人、ホルン2人、ファゴット2人からなる管楽八重奏(もしくは管楽六重奏)を指す言葉。

時は18 世紀後半から19 世紀前半のヨーロッパ。
CD もサブスクもない時代。パリやウィーンといった大都市で人気のオペラや楽曲を編曲し、管楽器合奏で演奏する「ハルモニームジーク」が、地方貴族のあいだで大流行したのだった

ハルモニームジークの起源は18世紀後半のウィーンの貴族社会にある。
特に神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世が文化振興のため、自らの宮廷に専属の楽団を設立したことが大きい。
ヨーゼフ2世とは、オーストリア女帝マリア・テレジアの息子であり、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットの兄にあたる。

このハルモニームジークは、主に貴族の食事や催しの際の伴奏音楽として演奏された。
地方の貴族たちもその流行を取り入れるため、自ら楽団を抱えてウィーンの音楽を模倣し楽しんだ。
こうして流行は都市から地方へ広がっていった。
しかし、貴族社会の衰退とともにハルモニームジークも姿を消していくが、現在のオーケストラで管楽器が2管編成であるのは、この伝統の影響によるものだとも言われています(諸説あります)。

1月10日のコンサートでは

そのハルモニームジークが流行した当時に作曲されたモーツァルトのセレナーデK.375をメインとして、
作曲家としても名を残しモーツァルトやハイドンの楽曲をたくさんハルモニームジークの形態に編曲したトリーベンゼーの編曲の「ドンジョバンニ」序曲
ハイドンやモーツァルトを熟知したフランス・ロマン派の作曲家のグノーによる「9つの管楽器のための小交響曲」を演奏します!

チケット

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