現場。
相変わらず暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今日もペダルを踏み込んでいます。
今日は日帰り出張でした。出張先が以前の仕事で取引があった所なので、何となく行きづらいと感じていました。来ていたのは7年前ぐらい前で、その後ここには二度と来ることはないと思っていたのですが、こうやって再訪してる事実を見ると将来は何が起きるか本当にわからないものです。
今仕事の関係で色んな人の話を聞くことが多いのですが、事前に聞いていた評価と実際私が感じた評価が違うことがあります。やはり、人から聞いた評価はバイアスがかかっているので、どうしても偏りが生じます。もちろん私が見ても偏っているのは認識していますが、それでもより多くの人からの情報収集や事実に基づく客観的な観察が、評価の精度を上げることができると思います。やっぱり現場に行かないとわからないことはたくさんありますね。大学教員の時は学生といろんな現場に出かけました。中には関係者しか入れないような特別な場所にも行ったりして、とても楽しかった思い出がばかりです。最近そんな思い出をよく思い出すので、久々に教え子達に連絡をとり始めました。これまでは迷惑をかけてはいけないと思い教え子達に連絡することを控えていました。しかし、徐々に私の精神状態と周りの環境が落ち着いてきたので、みんなの声を聞きたいという気持ちが強くなってきて連絡を取ることを再開することにしたのです。残念ながら返信のない学生もいますが、ほとんどの教え子たちが私と連絡をとりたかったといってくれて、その言葉を聞くたびに泣きそうなぐらいうれしくなりました。(実際には泣いています。)やっぱり私の教え子達は私にとっては宝物のような存在なのです。今日も教え子達のメッセージに返信していたら、ひょっとしたら同窓会を催してくれ、もしそこに私が参加できるとしたら多分冒頭から号泣しているだろうなと勝手に想像して、その場でウルウルしてしまいました。いつまでたっても泣き虫なので、本当に嫌になります。
でも、こんな素敵な教え子がたくさんいてくれて、私は本当に幸せだと思います。私は彼ら・彼女らの人生に少し影響を与えたと思っていましたが、逆に私が教え子達からたくさんのものをもらったのだと改めて気づきました。教え子達の方がよっぽど先生だと思ってしまいます。しかし、今の仕事では残念ながら教え子はひとりもいませんし、今後も増える予定がありません。やはり何とか大学教員に再び戻って、私の教え子を再び増やしたいと思います。
今日はとある地域で私の教え子が大学生の世話をしていると、とある方を通じて聞くことができました。私が渡したバトンを次の世代につないでくれているのかと思うとまた泣いてしまって、その現場に行けない自分に対して何とも情けない気持ちになってしまいました。あんなに現場に行くのが好きだったのに、どの現場にも自由に行けないのがこんなに苦しいと思いませんでした。やがて、現場を飛び回る姿を思いうかべて今日は寝ることにします。
これから大学教員になるひとには、現場に常に足を運べる人になってほしいと思います。そして、自分と自分の大切なひとが笑顔になる現場へと自らの力で変えられる、そんな自分になりたいと願ってやみません。
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