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【読書記録】読んでよかったと思える1冊。『半落ち』横山秀夫

『半落ち』横山秀夫

あらすじ

「妻を殺しました」。
現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。
梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。
2003年このミステリーがすごい! 
2002年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。(講談社文庫)

Amazonより

感想

いやぁおもしろかったです。
横山秀夫先生は昔からお名前は知っていましたし、この『半落ち』も気になっていました。
電車を降り過ごすとこでしたね。。
周りの音が聞こえなくなる快感。。
喫茶店で夢中になり過ぎて、友人との約束にも遅刻しそうでした。。

主人公・梶は現役の警察なのに、妻を殺してしまう。
でも自首してきたのが2日後。この2日間に何があったのか。。。
最後の最後まで何があったか分からず、気になる!グイグイと惹き込まれる。
梶の周りにいる、5人の男(警察官・検事・裁判官など)の話で物語が進んでいくわけですが。。。横山先生の表現の仕方、言葉の使い方、初めてでしたが好きでした。
胸が熱くなる言い回し、シーンが何度かありました。

横山秀夫先生のほかの作品も読んでみたくなりました!
また新たな作家さんとの出会い、嬉しいです。

孤高の人の陰に母がいた。父は裁判で判断に迷うと母に相談し、アドバイスを求めていたのだ。父の知る唯一の「庶民」が母だった。藤林は呆然と立ち竦んだ。これが父の宝というのか。
裁判官としての父に失望しているのか、父母の絆を知って感に入っているのか、藤林にはわからなかった。
ただ、体温が相当に上がっていることだけは、はっきりと感じていた。

本文より

最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)

作品紹介


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