【読書記録】独特な構成で物語が展開する。『朱色の化身』塩田武士
あらすじ
感想
大好きな塩田武士先生の作品。
『罪の声』は最高でしたね。衝撃もの、傑作小説でした。
最新作の『存在のすべてを』も好きです。切なくなる物語。
独特な物語の展開
前半の「第一部 事実」はたくさんの登場人物の証言集が続きます。
総勢12人?独特な物語の展開で、最初戸惑いました。正直、前半は読みにくかったです。。
「第二部 真実」から読みやすくなりました。どんどん惹き込まれていきます。ただ、登場人物の頭の中でイメージしきれてないのか、たびたび第一部に戻り、読み直しました。「ああ、この人はこういう人だったっけ」と。(登場人物が多い話は苦手です)
巻頭に「登場人物紹介」もあります!
電子書籍で読むと戻るのが大変なので、紙のほうがおすすめです。
実際に起こった事件を題材に
『罪の声』と同様、この物語の題材も実際に起こっています。
1956年(昭和31年)に福井県の芦原温泉(あわら温泉)で起きた大火事。300棟以上が燃え、温泉街がなくなる大火事だったそうです。
私には少々読みにくかったですが、登場人物多めが苦手でない人はぜひお試しください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^-^*)