【読書記録】どの登場人物も愛おしい。『三千円の使いかた』原田ひ香
あらすじ
感想
愛おしくなる登場人物たち
面白かったです~!いいお話でした。
全6話で構成される、お金にまつわる家族のお話。
第1話 三千円の使いかた
第2話 七十三歳のハローワーク
第3話 目指せ!貯金一千万!
第4話 費用対効果
第5話 熟年離婚の経済学
第6話 節約家の人々
どの話も素敵ですが、私が好きなのは祖母の琴子が、もう一度「働きたい」と思い、仕事を探す話。最後は目頭が熱くなりました。
家族ではないですが、ダメンズの安生の「費用対効果」も好きです。
お金も定職もなく、まったく将来性のないモテ男。何もなくていいから「あなたの子どもが欲しい」という彼女もすごいし、そう思わせる安生も憎めません。
最後の「節約家の人々」もいいですね。家族三人でポスターを探すシーンもいい。最後はとても清々しい気持ちです。
どれもとても素敵。また読み返します、きっと。
「読めばお金が貯まる!」話題の小説
実際いろいろな節約術が出てくるので、「実践してみたい!」「うちは大丈夫かな?」など、自分のことに置き換えて考えます。
帯にある「読めばお金が貯まる!話題の小説」というのもわかります。
年金、イデコ、預貯金、奨学金、熟年離婚時のお金・・・
リアルなお金の話が出てくるので参考にもなり、考えるきっかけにもなります。お金の使いかたって、ほんとそれぞれでその人の本性が出ますよね。
原田ひ香先生の『人生オークション』もおすすめです!
すごく素敵なお話です。この作品で原田先生を知りました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^-^*)