なぜ宗教は生まれたのか? by出口学長
はいどーも、ユーマです。
月曜日から投稿始めた出口学長の著書『仕事に効く教養としての「世界史」』の章ごとのまとめシリーズ
第2弾
今回は3章・4章のまとめ!!
3章
神は、なぜ生まれたのか。なぜ宗教は生まれたのか?
この章は僕のお気に入り!
出口さんの本の内容も踏まえて、僕の考えも織り込みながら話します。
ちなみに僕の考えには()をしておきますので、流し見てもらっても構いません。
この章ではキリスト教・仏教・ゾロアスター教について触れられてるねんけど、全部話すと長いから、今回はこれら宗教がなぜ生まれたのか?にします。
人間のどういった感情が宗教を作るきっかけになったのか?
まず、ホモ・サピエンスから振り返っていきましょう。
彼等は20〜15万年前にアフリカのタンザニアにある大地溝帯のサバンナで生まれました。
彼等はその地で10万年程生活していましたが、その間に周辺のすべての食べ物(シマウマ・牛など)を食べ尽くしてしまいました。
人間は雑食だから、うまい肉がなくなっても、生きていけるのですが、中には美味い肉を求める奴が出て来ました。
そこで彼らがとった行動は?
『移動』
です。
そうして、彼等はユーラシア大陸に大移動にで始めました。
あそこに獲物がいればあそこへ、そっちに獲物がいればそっちへ。
というような感じで、移住生活が始まります。
しかし、突然、こんな人たちが出現し始めました。
『獲物を追いかける生活はもうやめたい。俺は周辺を支配したい』
彼等は最初に周辺植物の支配を始めました。
『農耕』の始まりです。
そして、時代が過ぎると動物の支配を始めます。
『牧畜』です。
そして、金属の支配を始めます。
『治金』です。
(そうして、支配するものがなくなって来たときに誕生したのが宗教です。農耕や牧畜が始まれば、貧富の差は生まれます。そこで、反乱も生まれるでしょう。そういった人たちを鎮めるために生まれたのが、
『宗教』です。
彼等は、自らを神の子として、象徴化させ、行いを正当化させた。)
僕は、宗教→神の誕生だと考えていますが、出口さんは神→宗教だと考えておられるそうで、
なんとなく神というような概念が形成され、人間の想像力の乏しさから、考えられる形は人間に似たようなものだった。そのため、その頃(紀元前8000年ごろ)に出て来た人形は人間に似ている。
そして、神を抽象化させたものが宗教となった。
と仰られています。
そして、宗教の発展について。
宗教という存在が本質的に『貧者のアヘン』だったからです。
支配階級が生まれたこの頃、多くが被支配階級で、生活が苦しい。
そんなときに、
『現世は色々な苦しみに満ちているけれど、死んだら次の世界があるよ。今苦しんでいる人は、みんな救われる』
と言われるわけです。
現世とあの世を分けて、あの世では救われるという宗教のロジックは普通の人にはわかりやすい、納得できるロジックです。
今頑張ると二年後楽できる。と言われても、実際にそうなることは少なく、これをやれば必ず成功することは教えない。
だから、宗教では、この世には色々な理由があって苦しみに満ちているけれど、彼岸に行ったら、楽しいことがありますよ。だから、いまは耐え忍んで、明るく暮らそうね。と誤魔化すわけです。
そうして、宗教は実際には救ってくれないが、心の拠り所になるわけです。
つまり『貧者のアヘン』だったわけです。
そして生まれる、『最後の審判』という概念。
この頃になると、人間は新たに時間を支配して生きます。
まず最初に、太陽と月。
夏至・冬至を周期として1年という期間が生まれる。
そして、月の満ち欠けを見ていると、
12回・13回くらい満ち欠けを繰り返すと、一年が経つことがわかりました。
つまり1ヶ月が生まれます。
そして、1回の満ち欠けには朝が30回くらいくることがわかりました。
ここで、1日も生まれました。
そうなると、次に疑問が生まれるのは世界はいつ始まり、いつ終わるのか?
紀元前1000年頃にある天才が生まれます。
ザラシュトラ
←度々アニメやゲームにも出てくる名前ですね笑
彼の名前は他にもこう呼ばれています。
ツァラツゥストラ、そして、ゾロアスター。
そうゾロアスター教を作った人です。
彼は、世界の始まりを作ったのは神だといいます。
そして、世界の終わりも神が審判をして正邪をつける。
とまで言い放ちました。
これで、時間の支配はできました。
始まりと終わり。
ちなみに、本書でも紹介されていますが、
『ツァラツゥストラのかく語りき』はニーチェの代表作でもあり、かなり有名ですので、是非読んでおくといいですね!
めちゃくちゃ難しいんで、理解するのは難しいですが!!
(僕は漫画から入りました。笑)
ここまで、神が最強になってくると、
オールマイティの神さまがいるのに、なんでこの世に貧困や悪が存在するのか?
という問題が起きる。
そして、それを解決するべくして生まれたのが、善悪二元論です。
神は世界を作った、しかし、世界が終わるところまで、神様は戦っているんだ。
神にも、良いやつと悪いやつがいるんだ!
悪い神が強い時はこの世にも影響が出てきてて、貧困が起こってしまう。
こう唱えたのです。
こうして、全ての責任は神に行きました。
ここまで説明して、本書はキリスト教・仏教の話になって行きますが、
それは是非本を読んでください!!
それも書いてしまったら、長くなりすぎる!!
4章
中国を理解する四つの鍵
3章書きすぎてしまったのと、本書で紹介されている四つの鍵の中で最も大事な部分である。
『道』
についてだけ語ります。
先日記載した、中国史。
繁栄のきっかけは蔡倫が発明した紙でした。
ただ、紙だけでは中国全土を支配し、繁栄させることはできません。
ではどうやって、繁栄させたのでしょう。
答えはある有名人に行き着きます。
秦の始皇帝
←ご存知、キングダムの世界です。
ルルーシュ演じる福山潤さんが、キングダムでは嬴政!
始皇帝は1つの物を統一しました。
なんだと思いますか?
答えは、車輪の幅です。
中国は古代ローマ帝国のように石があまりありませんでした。
そのため、石材で道幅を調節することは難しかったのです。
だが、始皇帝は、車輪の幅を統一させることで、時間が経過すれば自ずと走りやすい道ができあがる仕組みを作りました。
その結果、秦が発行したおふれを大量の紙に書き写し、地方へ大量に送り込むことを可能にしたのです。
加えて、書体や度料衡なども統一させて、経済の一体化を進めることができました。
(度料衡;長さ・容積・重さ)
本書では他三つの鍵が書かれているので、是非読んで見てください。
それでは次回をお楽しみに!