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ジンジャーティーと朝読書
朗読は途切れ途切れ。毎日5分朗読するということができません。けれども、せっかく朝早く猫に起こされるのだから、二度寝する前に、読書する習慣は廃れさせたくないものです。
睡眠時間が足りていないなどと思わず、そのまま起きていれば良いのではないでしょうか?倒れるまで起きていて、気を失うように寝てしまえばいい。私には全力を尽くすと言うことができないのですね。
ずっと喉が腫れています。11月からずっと鼻声でもう治らないのかなと絶望的な気持ちになっています。かすれた声と鼻声で気持ち悪い。しかし、これが今の私の30代の声なのでしょうか。わからないけれど、年齢に抗ってみようと今回はジンジャーティーをつくりました。炭酸は使いません。
レシピは去年のうろ覚えです。庭のゆずではなく、買ってきたカボスを使ってみました。
【材料】
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生姜
甜菜糖
カボス
キャラウェイ
八角
クローブ
コリアンダー
カルダモン
ブラックペッパー
【完成品】
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私にとって八角は料理上級者の食材です。正直余っているから使っていますが、持て余しています。八角を入れたら八角のの味と香りに支配されてしまう!とおっかなびっくり、三分のニかけくらい使いました。予想通り八角の香りが強くします。カルダモンもパウダーを使うと味が強いので、パウダー状でないものを使いました。
香りは優しくなったんでのです。味は結構スパイシーです。なぜか痛めている喉に染みます。もうちょっと柔らかくしたいのです。ただ、これ以上、砂糖を使うのも嫌で。冬にジンジャーティーを作りはじめて3年目?まだ自分好みの味が見つかりません。
それでも、スパイシーなジンジャーティーを飲みながら、朝を迎えて冬の朝時間を有意義に過ごしたいです。
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いつものごとくスコーンをつくりました。私が喫茶店をするなら、猫の形のスコーンやクッキーとハーブティーを各種揃えたお店にしたいです。季節のフルーツジュースもいいですね!もちろん冬にはジンジャーティーもお出しします。
ここ数年、自分のやりたいことについてよく考えます。これも一種の欲求不満の表れでしょうか。
私が読んだことのある数少ない芥川賞作品の家で最も好きなのが、安岡章太郎さんの「陰気な愉しみ」です。この作品を思い出すたびに、初めて読んだ時よりも共感が深くなります。10代20代30代と人生のどんな時にも、この主人公の境遇と自分を重ね合わせることができるのです。行きたくもない戦争に行って、理不尽な怪我を負わされて恩給を愉しみに暮らす自分を自嘲する。
地方活性化が叫ばれて久しい昨今です。田舎であろうと都会であろうと同様に、住みにくさというものはあるものだと思います。
「海辺の景色」の短編集で最後の作品の中で、主人公が胸中で語っている深い洞察に共感します。義母の服装に田舎臭さを感じ、それにドキリとしたのは、その服装に田舎に対する欲求不満が現れていたからだというのです。都会の人も、田舎の人も、その欲求不満が身だしなみに表れたりするのでしょうか。
話は戻って、私がスコーンを作ったり、ハーブを育てたりするのも健康的で洗練された暮らしへの憧れの表れかもしれません。哀しいかな、私は欲求不満なのです。
陰気な女の陰気な冬の朝。一杯のジンジャーティーが少しだけ私の1日を明るくしてくれます。
剥いた生姜の皮と絞ったかぼすの残った皮は、洗面器のぬるま湯に浮かべて、母様のフットバスにしました。
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