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【金曜日】俳句、詩、創作物

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小説以外の創作物。主に詩など。
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#梅雨

俳句 「紫陽花」「淋しい」

俳句 「紫陽花」「淋しい」

 庭に紫陽花がなくなって数年。紫陽花は高嶺の花になり、ちょっと遠出して階段を上って見に行くものになりました。梅雨の時期、雨の隙間を縫って晴れの日を見計らい、「紫陽花を見に行こう」と誰かと約束します。紫陽花を見に行かなければならないという使命感で気ぜわしく、せっかくの梅雨に引きこもりを楽しめないのは寂しいですね。

麦わら帽子編むかの紫陽開く

紫陽花やくるくると雫の回る

紫陽花を描かん蝸牛の縁

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俳句10句よんでみた part.62

俳句10句よんでみた part.62

梅雨の時期は、猫が拾われることが多いそうです。雨に打たれ続けるとかわいそうだと思うのでしょう。では、冬はどうなのか。

うちの猫たちは、我が家の庭でゴールデンウィークとお盆休みに拾われました。家に入ると猫の姿が目につきます。夏はそれほど食料に困らないでしょうし、雨宿りをする場所もあちこちにあるでしょう。

雨の日に猫が目につくのは、冬は寒くて、猫が雨の時期よりも、人間の目につく場所にいないからかも

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俳句10句よんでみた part.31

俳句10句よんでみた part.31

すごく良い発想だと思ったのに、いざ文字に記すとガッカリしてしまいます。

何のために生まれて何のために書いているのか。

思考の全てが無駄なのか、悩みます。

日々の暮らしに一筋の光明がありますように。

2022.06.20

夜更けて山梔子の碁足の黙
※将棋や囲碁の碁盤の足が山梔子の実の形をしているのは見物人が口無しになって、口出ししないようにするためらしいです。

山梔子の花や蒸す夜に甘やか

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