資源・エネルギー・環境教育雑記帖(1)〜今なぜ「資源・エネルギー・環境教育」が必要か〜【内容更新】
2023年より全国でエネルギー教育に関する講演の機会をいただきました。
また、2023年より全国の仲間と集まって、エネルギー教育に関する研究を行っています。
そのための準備や研究、講演を続けていく中で、多くの方がエネルギー問題やエネルギー教育に関心をお持ちであることをひしひしと感じています。
ただ、「どのようにエネルギー教育を行えばよいかわからない」と現場の学校の先生は思われていませんでしょうか?
そこで、不定期ではありますが、私が資源・エネルギー・環境教育に関連し、文献を調べて得た知見や思うことなどを綴って参ります。
要旨
日本は食料自給率が乏しく、エネルギーとなる石油・石炭・天然ガスなどの資源の99%以上を海外からの輸入に依存しています。
現在はSDGsや学習指導要領において「持続可能な社会」づくりがいわれています。
しかし、この状況で日本は持続可能といえるのか?
エネルギーが生きるために必要であることを理解し、持続可能な社会づくりについて考えるために資源・エネルギー・環境教育が求められているのです。
下の図のように、資源・エネルギー・環境問題は三位一体で考えられます。
「系」:考える対象あるいはエネルギーを使う主体
「外界(環境)」:「系」以外のすべて
「資源」:エネルギーが決まった形の中で蓄えられているもの
「自然現象」:エネルギーの元となっているが、決まった形がない
「環境エンジン」:エネルギーを使い、排熱や廃棄物を生じる
「排熱・廃棄物」:エンジンが動くと、必ず環境中に排出される
人間活動・生命現象・地球で生じる現象はすべて「環境エンジン」の原理で起こっていると考えられます。
そうすると、資源・エネルギー・環境問題は互いに関連があり、三位一体で考える必要があるということになります。
教育活動においても同様で、これからは「資源・エネルギー・環境教育」という言葉を記事の中で多用していきます。
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