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「自分の言葉で表現」って難しい。
自分から出てくる言葉が、少ない。
そう思うようになったのはいつからだろう。
というのも、インプットしないとアウトプットができなくなると聞いたからだ。
ものすごく身に覚えがあった。
言葉がうまく出てこない、文章の構成が苦手になっている、と自覚していた。
わたしは、自分で言うのもなんだけれどよく本を読むこどもだった。小中学校の頃、図書館で借りて読んだ本の数でほぼ毎年表彰されるほど、本の虫だった。自分の意見も割とうまく言語化できていたと思う。
めっきり本を読まなくなったのは高校生の頃だろう。この頃わたしの人生にスマホが現れた。家庭内にインターネット環境がなかったこともあり、調べ物といえば本などを使っていたが、如何せんスマホは早かった。音楽も聴ける。自分の気持ちも吐露できる。そして、進学したのは専門科で創作に耽ってしまったこともある。実際のところ資料集めも、アイデア収集もスマホに頼りっぱなし。
本が好きなので、書店に赴いて読んでみたい本は購入するし読むけれど、量はかなり減ってしまった。
「どう思う?」と聞かれて具体的な返し方が苦手になってきた時期な気がする。
拍車をかけたのは、専門学校の頃。高校で勉強したことと好きな本に携われたらと進学してみたものの、スランプからの挫折に近い何かを経験した。本は面白いくらいに読めなくなった。読めても、1ページとかそのくらい。
こんなことがあるのかと思ったけれど、あった。
そして、自分が言いたい言葉をうまく表現できなくなっていることに気がついた。この上ないくらい苦手になっていた。でも、どうしていいかもわからなかった。
兆候は高校生の頃から始まっていたんだと思う。気づくまでに時間がかかっただけで。
その後仕事に就いても、なかなか変わらず。
そして仕事を辞めて現在、やっと本を読むことがわたしの日常の中に戻ってきた。
何がきっかけだったか正直わからない。ひとつ確実なのは、また少しずつ言葉の表現ができるようになってきていること。「なんて言えば良いかわからない」から「この言葉を使えば伝わるんじゃないか」と。ただ全然まとまらない。全然。
ここまで戻るのにとても時間がかかった。
これからもリハビリしていくつもり。
そう思えたのは今のわたしの中に、知識欲が溢れているからだろうか。
勉強したい。学びをいろんな方向に役立てたい。
今のわたしは多分、何年振りかのインプットをしているんだと思う。
そこから自分なりの表現を見つけたい。伝わる言葉で、簡潔に。
1日のうちに10分でも、本を読むことにしようかな。
スマホをはじめデジタルな媒体に疲れてしまったときは本に手を伸ばそう。
少しずつ少しずつ、積み重ねていきます。