「4まわり目」に入る砂浜美術館の日めくりカレンダーとともに、今年も日々を過ごしていく
高知県西部の黒潮町にある、砂浜美術館。
「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です」をコンセプトに、砂に描かれた風紋や近くで栽培されるラッキョウの花、沖を泳ぐ鯨などを展示品に見立てています。運営は、同名のNPO。私の本当に好きな場所のひとつです。
数年前、この美術館が販売する日めくりカレンダーを買いました。砂浜美術館の自然の風景を写した写真にひと言添えられた1枚の紙が、1日分。月ごとの表紙もあるので、全部で380枚近くを日々めくることになります。
どの日にも、「あっ、ここ行きたい」と思うような、私の好きな景色が散りばめられています。
このカレンダーのいいところは、曜日が入っていないので何年でも繰り返して使えること。曜日の確認が必要なときは、スマホを見ます。
いつから使い始めたのだっけと振り返ったら、今年で「4まわり目」に入ったことがわかりました。
1枚ずつの紙が薄くて破れやすそうだなと最初は感じました。でもその分扱いが丁寧になったのでしょう。まだまだ使い続けられそうです。
何年も使っているうちに、「特に好きな写真」がでてきます。日付まで覚えてなくても、その写真を見ると「そうそう、これいいよね〜」と思い出すもの。
1月2日も、そんな好きな写真のひとつです。
同じカレンダーを繰り返し回していると、「時間は流れるだけでなく円環のようにめぐっていくものでもある」と感じたりもします。12月31日から1月1日に変わって日めくりカレンダーを最後の1枚から最初の1枚に戻すときなどは、特に強く感じます。
そして、この1年も無事に過ごせてよかったと思うのです。
2024年も、このカレンダーとともに過ごしていきます。これからの1年も、無事に送ることができますように。私も、身の回りの大切な人も、これを読んでくださっている人も。