森川幸子

能登産。一生地元から出るまいと思っていたのに。何の因果か、富山、白山で暮らし、いまは金…

森川幸子

能登産。一生地元から出るまいと思っていたのに。何の因果か、富山、白山で暮らし、いまは金沢。しかも移り住んでとうとう7年目。新型コロナウイルス感染症の影響による自粛生活になって、はじめてこの街に興味を持ち始めた。暇さえあればもち前田くんを連れまわす。容領の得ないことを徒然。

最近の記事

コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月25日(土)「祖父の七日参りと、我が家の第二次世界大戦記抄」

東京大空襲に触れます。ご注意ください。 祖父が90歳という御歳で、しかも長く車いす生活をしていたにしては、それはそれは見事な白い骨となり我が家へ帰ってきてからはや一週間。はじめての七日参りの日がやってきた。声をかけたのは祖父の娘夫婦と祖父弟妹たちだったが、彼らに連れられてその子どもたち夫婦も来てくれた。総勢8名。我が家を合わせると13名。完全に密である。しかも、この日は県内感染者が3名。心が穏やかではないのは私だけではなかったようで、お参りのあとにゴインジョ(ご住職のこと。

    • コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月15日(木)「祖父の看取り介護14日目」

      看取り介護に入ってから、ちょうど2週間経った。明日から24時間体制での家族の看取りが始まるらしい。20時過ぎにこれまた母から入電して伝えられたことだ。 なるほど、祖父の人生のフィナーレの幕が上がったのか。 ただ、実感はない。 先週月曜日に看取り介護が撤回され、週2日点滴を打つことになったが、それも昨日で打ち止めが決まった。日に日に祖父の容体は悪化の一途をたどっているらしい。日曜にはまだ家族と「今週末も生き抜きそう」と笑っていたのに急展開である。そういうの求めてなかった。

      • コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月2日(木)「祖父の看取り介護1日目」

        朝の7時50分に母から入電があった。数日前に祖父の容体が悪いから入院したときいていたが、いよいよ延命措置もしないという判断に至ったらしい。そのため退院して特別養護老人ホームへ戻るという。特段何か誘いがあったわけではないが、急遽早退して実家に帰った。 聞けば午前中に退院したらしい。両親は付き添えなかったので、ホームの介護士さんが迎えに行ってくれた。すでに車に乗るのも一苦労なため、また、おそらくこれが最後だからと病院から施設に戻る途中に実家の前を通ってくれたようだ。心遣いがあり

        • コロナ禍のなかの金沢暮らし@4月9日(木)~「近江町市場の記憶」

           2020年5月14日(木)14:18 ↑ 2020年5月13日(水)12:53 ↑ 2020年5月13日(水)13:52 ↑ 2020年5月12日(火)12:59 ↑ 2020年5月12日(火)12:36 ↑ 2020年5月11日(月)12:40 ↑ 2020年5月10日(日)14:13 ↑ 2020年5月10日(日)14:14 ↑ 2020年5月8日(金)12:13 ↑ 2020年5月6日(水)10:48 ↑ 2020年5月6日(水)10:48

        コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月25日(土)「祖父の七日参りと、我が家の第二次世界大戦記抄」

        • コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月15日(木)「祖父の看取り介護14日目」

        • コロナ禍のなかの金沢暮らし@7月2日(木)「祖父の看取り介護1日目」

        • コロナ禍のなかの金沢暮らし@4月9日(木)~「近江町市場の記憶」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月5日(金)「1カ月という節目」

          近江町市場にほぼ毎日通うようになって1カ月。3日坊主が常だった私にとっては意外にも長続きしているルーチンである。 1カ月前に比べれば人出は幾分も増えたが、それ以前の様子には遠く及ばない。一部店舗はまだ休業を続けている。再開しているお店も、新型コロナ対策や今後の不安と闘っている。このままの様子が続けば、という言葉の先を誰も口にできない。誰もが想像し、誰もが拒絶するその未来は、それでも一刻一刻と迫っているようにも思える。 仕事で久しぶりに外出して打ち合わせに行った。丸2カ月ぶ

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月5日(金)「1カ月という節目」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月4日(木)「久しぶりの新刊書店」

          朝。眩しさで目を覚ます。カーテンの隙間が見事に私の顔を照らしていたらしい。枕にだけ日差しが照りつけたのを見てそのピンポイント具合に感嘆した、6時前。兼六園散歩を狙っていたが眠い。二度寝した。 長くお店を閉めていた近江町の「たくみ」さんがシャッターを開けていた。まだ休業していることに変わりはないが、店内を何か改めているようだった。それだけでちょっと前進したような雰囲気がある。本当は立ち寄るつもりはなかったが、ついついダイヤモンドに足が向く。そしてお目当てのアベベーカリーコーナ

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月4日(木)「久しぶりの新刊書店」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月3日(水)「県内旅行へいざ往かん」

          所謂GoToキャンペーンの一環でか、県内でも県民向けの観光向けサービスが展開されることが発表された。​昨年度3月の補正予算だったかにすでに事業内容が記されていたのだったと思うが、宿泊施設を救済するというよりは大手旅行会社や交通関係のためにあるような文言だったと記憶している。絶対使うものかと思っていたが、私もちょろい。これをフル活用して温泉旅行に行きそうである。 めいてつ・エムザで「フライングセール」なるものを開催していた。通常6月末に行っているサマーバーゲンを前倒しした格好

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月3日(水)「県内旅行へいざ往かん」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月2日(火)「学生がいる風景」

          通勤途中、小学生たちが駆けていく。だいたい私も彼らも決まった時間に出掛けるので見掛ける子どもは決まっている。しばらく見掛けていなかったが相変わらず元気そうで私も嬉しい。 3日ぶりに近江町市場へ出掛けた。バス停には高校生らしき姿も見えた。先週の火曜日は、再開したばかりの2階は休業していたが今日はそのようなこともなく。しかし、相変わらず閉店しているお店ばかりだし、案内文書によれば本来なら再開しているお店が依然として休業しているところもある。 エスカレーター付近では声掛けをして

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月2日(火)「学生がいる風景」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月1日(月)「3度目の正直はなかった」

          ユニバーサルスタジオジャパンの再開日が決定した。6月8日(月)から限定オープンし、一般営業は6月19日(金)とのこと。それでも関西在住者に限定されるため通常営業とは言い難い。一昨年、去年、そして今年と3年連続でコナンくんの脱出ゲームに参戦する予定だった。本来の日程なら、3月下旬。これは12月から計画をたて、1月にはすでにチケットを取得していた。しかし、新型コロナが日本で確認されて以後、「もしかしたら」という予感はあった。3月下旬の休園が決まる前に、念のためにも4月にもチケット

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月1日(月)「3度目の正直はなかった」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月31日(日)「そうだ、どんぐり拾いに行こう」

          人生で最も窮屈なひと月が終わりを迎えた。振りかえれば憂鬱な一カ月だった。確かに家での過ごし方は無数にあるし、実際自粛生活なんて言われなくてももとからひきこもり生活を楽しむ私だ。何の問題もなかった。そのはずだった。 しかし、ふたを開けてみればそれは「自主的に」選べたからだった。行動を制限することが求められ、必要に駆られて外出しているだけなのになんとなく居心地が悪かった。まして不要不急の散歩なら。ひとりで街を散歩すれば「必要なの?」というようなことを非難めいた口調で聞かれたこと

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月31日(日)「そうだ、どんぐり拾いに行こう」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月30日(土)「不要不急の外出」

          3月に云十万を前払いしてエステ10回コースを契約した。新型コロナが蔓延するちょっと前のことである。体験で終わらせようとしていたのに、まんまとひっかかったパタンだ。正直なところ「とても」という言葉では弱すぎるくらいの強引な契約だったが30分以上御断りの説明しても埒が明かなかったので私が折れた。クーリングオフすることも可能だったが、契約はいずれしようという意志があったこと、スタッフさんからは元気をもらえるという点で結局そのままにした。強引だったが。断れるときは断るんだけど相手が女

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月30日(土)「不要不急の外出」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月5日(火)「もち前田くんを連れまわす」

          もはや言葉は不要。文字通りもち前田くんを連れまわす一日である。これは現代遠征と言っても過言ではない。 まずは金澤神社に参拝する。兼六園は閉まっているのですぐ撤退。 緊急事態宣言の解除延期に伴い、休館も延長されるだろう石川県立美術館。6月の鴨居玲展は大丈夫?ねえ大丈夫?去年は単独展がなかったので今年は楽しみにしているんだ。7月にはリアル前田くんのご尊顔も拝めるはず。頼む、頼むぞ。新型コロナウイルス、悔いなく消えてくれ。 石川県立美術館の裏手には「緑の小径」と呼ばれる散策路

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月5日(火)「もち前田くんを連れまわす」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月28日(木)「飲食店の通常営業再開は6月から」

          近江町の地元客の動向が安定してきた。近江町も行きかう人が増え、写真を撮ろうとすると怪訝そうな目を向けられることが多くなった。 飲食店によるSNSでの情報発信が活発化している。6月に入ると本格的に通常営業再開するらしい。あわせて、テイクアウトの中止や一部継続の店も増えている。店内飲食の自粛が解除されたことで必要性がなくなったためか。器などの消耗品がなくなったことを区切りとするところもあるようだ。梅雨の到来によって食中毒を懸念するところも。それもそうだと思う。 飲食店が店内飲

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月28日(木)「飲食店の通常営業再開は6月から」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月24日(日)「荒井淳志氏のスピーチ」

          4月、若手が次の衆議院選に出馬するという情報があった。その数日後に荒井淳志氏が国民民主党の次期衆院選石川1区候補として公認される見通しという報道があり、後日公認された。若手も若手で26歳。驚かないはずがなかった。 元北國新聞社の記者さんで、退職直前は加賀支社に勤めていたようだ。同新聞のデータベースにいくつか取材記事がある。北國新聞が一番詳細記事を出していたが、残念ながらウェブでは見当たらなかったのでここでは朝日新聞を引用した。 私より若い人が出馬すると聞くと、大変心強く感

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月24日(日)「荒井淳志氏のスピーチ」

          なんちゃって金沢郷土料理レシピ「えびす」

          正直、こんなにうまく行くなんて思っていなくて慌てて文字起こししている。こればかりは自画自賛したい。仕事中にふと思いついて、帰って来てハットグを食べながら作るとか本当に自分やる気ないなとか思っていたけど、きっとこのやる気のなさがミソだった。 子どもの頃に食べたマルシェのえびす。もしくはあだちの味。あ、でもやはたかも。懐かしすぎる。出身地と年代がばれるな。でも美味しかったからOKです。 えびす【所要時間】 5分(冷やす時間は別途60分くらい?) 【材料】 粉寒天…小さじ1

          なんちゃって金沢郷土料理レシピ「えびす」

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月22日(金)「いざ、マルエー彦三店へ」

          実は21日にマルエー彦三店がオープンした。この時期スーパーが増えるのはうれしい。どこもかしこも混んでいて憂鬱になるからだ。店員さんも常に忙しそうでこちらも心苦しい。少しでも人が分散して、ちょっとずつ店員さんの負担も小さくなると私もうれしい。 すでに初日に利用した会社の同僚曰く「お肉が美味しい」とのこと。これはいくしかあるまいと朝からそわそわ。別の同僚からは「折り込みチラシがあったよ」というアドバイスをもらった。約1カ月ぶりのマルエーチラシとの再会。 昼、近江町へいつもの散

          コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月22日(金)「いざ、マルエー彦三店へ」