中保裕子@医療モデレーター

医薬・医療分野を専門とするモデレーター。医療マーケティングリサーチの定性調査でインタビューする仕事です。たまに取材記事も書きます。

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最近の記事

【読書】反戦平和の詩画人 四國五郎/四國光著

「牛飼が歌よむときに 世の中の 新しき歌 大いにおこる」 伊藤左千夫のこの短歌を、四國五郎氏は生前好んだそうだ。 絵がめっぽう上手い学生が、広島から満州へ従軍し、終戦と同時にシベリア抑留となり、過酷な捕虜生活を送る。マイナス50度での強制労働、上級兵士からの虐待と飢餓。過労と栄養失調から大量吐血。 本当に生き延びて帰国されたのが奇跡としか思えない。 帰国した彼が目にしたものは、原爆で焦土となった故郷・広島と、一番仲の良かった弟の被爆死だった。 四國五郎氏は、生かされた自

    • 旅行先で新型コロナにかかった話(その3・移動・旅費編)

      最終回はやはり費用のことから。 旅程が倍くらいになったのだから、そりゃ旅費もかかるわけだ。 いつになったら帰れるかなあ? 5類感染症に移行した時点で、症状があっても「外出自粛義務」はなくなった。現在の第9波はそれが裏目に出た感じがするが、まあそれはそれとして。 ただし、発症後5日、症状軽快後24時間は自粛が「推奨」されている。症状軽快後とは、熱が平熱に戻ってから、ということだろう。 私は、発症後5日、熱が下がって3日経ったところで帰ることにした。 飛行機キャンセルは

      • 旅行先で新型コロナにかかった話(その2・食事と解熱編)

        39度近い熱が2日間続いた。幸いなことに、その両日は部屋替えは必要なかったので、掃除も断り、延々と寝るだけ。 最初の日はそれでも結構元気でベッドに入りながらもネトフリ三昧できていたが、2日目はさすがに終日爆睡した。 ホテル療養中の食事 食事は、友人が差し入れてくれたものをありがたくいただいた。差し入れてもらうときにwishリストというか、お願いしたいものを伝えておいた。というのは、仕事をしている彼女にそう何度もホテルに差し入れに来てもらうわけにはいかない。1回だけで効率よく

        • 旅行先で新型コロナにかかった話。(その1.療養グッズ編)

          青森に旅行に行き、そこで新型コロナにかかった。 基本、家族とは別の1人旅だったので、そのままホテル療養に突入。 せっかくなので、旅先ホテル療養の良かったこと、悪かったことをメモしておこうかと思う。いざというときに何かの役に立つかもしれない(立つのか?)。 まず自分的に「良かったこと」を挙げてみる。 感染は間違いない、ということが予期できる状況だったので、発症前にドラッグストアに行って療養グッズをそろえるなどの準備ができた。 発症までに1.5日の猶予があったので、元気なう

          自分の仕事はけっこう、レアな仕事らしい、と気づいた。

          私のように医療系インタビューだけをやっているモデレーターは、結構レアらしい。 それって何?という人も多いと思うので、自分なりに説明してみます。 インタビュアーとモデレーターの違いって何なのか企業がマーケティング調査として、あるいは治験の一環でおこなうインタビュー調査(定性調査)は基本的に半構造化インタビューでおこなわれる。つまり、ある程度質問項目を用意し、それに基づいてインタビューを進めていく。 モデレーターとは、依頼者に与えられた調査課題にそってインタビューフローをつく

          自分の仕事はけっこう、レアな仕事らしい、と気づいた。