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乳がん発覚の2024年を振り返り、2025年の抱負を定める♯139

例年、年末年始は夫の実家で過ごすのだが、今年は、私のみ遅れて帰省。
義母に私の乳がんのことで、あれこれ気遣わせるのも申し訳なく、手術や治療が落ち着くまで、帰省を控えたかったのが本音だった。が、夫から「1泊だけすれば?」と言われ、結局夫と子供たちは、大晦日から、そして私は元旦から夫の実家へ向かった。

といったわけで2024→2025年は、久々に一人で迎える大晦日だった。
もともと、子供が生まれて以来、一人で過ごす夜なんて全くと言っていいほどなかったので、それだけでワクワクしてしまう(笑)。家族を見送ってから、散らかった部屋を片付け、やり残した仕事をして、心を整えたのち、夜は一人2024年を振り返り、来年の抱負を掲げた。


2024年を振り返ってみると、案外いい1年だった?!

2024年、乳がん発覚という一大イベントがあったものの、振り返ってみれば、よい1年だった。
(予期せぬショックな出来事があったとしても、その一点に囚われない。飲み込まれない。俯瞰してみて、良い面も沢山見る。これって案外、メンタルを整える上で大切な気がする。)

1月、久々に体重に乗ってみると、臨月の体重にまで逆戻りしていたことが発覚。そこからジョギングと散歩をはじめ、間食の量も減らし1年間で体重7kg減。

4月からは高校の全日制・単位制コースの教員として働き始め、「女性学」の授業を受け持つように。コースの特性上、さまざまな理由で学校に行きづらいと感じている子供たちと向き合っている。
7月はキャリアコンサルタント合格。
いずれも人の内面に寄り添う仕事が楽しかった。

家族と行った台湾、飛騨、北海道。どこも楽しかったけど、富良野の大地からの日の出には感動した。家族で心が動く瞬間を共有できたことは、かけがえない時間だった。

10月末、病気が発覚してからは、日常が大きく変わった。
ただ、不安や恐怖に飲み込まれることがほとんどなかった。もちろん一切無かったわけではなく、進行が怖くて眠れないこともたまにある。でも今日までの2カ月半、基本的にはメンタルは安定し、普通に生活ができている。
それは、間違いなく周囲の励ましがあったからだと思っている。
2024年のラスト2カ月は、自身の死生観と向き合ったのと同時に、周囲の人たちの優しさを改めて実感する日々だった。

がん治療スタート!2025年の抱負!

来週からは入院、そして手術。
2025年、ハードモードからのスタートだけど、今年の11月は、娘の七五三をお祝いしたいという目標がある。(病人オーラを出さず、ちゃんと美しく記念写真に写るw)
昨年の秋、病気平癒を神社に祈願しに行ったとき、七五三で参拝していた家族を見かけた。今まで年中行事の1つとして「こなすもの」として捉えていた七五三も、今の自分にとっては、一年後、祝えるかどうかわからない。
ああ、自分も、あの家族と同じように、来年の今頃、子供の晴れ姿を祝えたらいいな、なんて思っていた。
疫病や戦などで、生きるか死ぬかの瀬戸際に常にさらされていた昔の人たちにとって、3歳、5歳、7歳、我が子の成長の節目を祝うことは、かけがえのないことだったのだろう。今年の秋は、あたりまえのものだと思っていた子供の成長を、自分自身、生きてしっかり喜びたい。

また仕事に関しては、今年始めた仕事が、一時的に途絶えてしまうのは、とても残念だけれども、教員もキャリコンも、自分の弱さが強みに変えられる仕事だと思っている。自分がつらい状況を散々味わって、そこから再生して、新たな道を見出し、また歩み始めるまでのプロセスが、きっと悲しみ、辛さの中にある人を理解する糧になると信じている。

元旦に見た初日の出に思う

最後に、元旦、大文字山から見た初日の出。
朝3時半に起床。(前日眠れず、ほぼオール状態・・・)
5時半に友人と集合し、大文字山の日の出スポットに登った。
大きな太陽が煌煌と輝き、それをその場に居た大勢の人たちと、笑顔で待ち迎えた。余談だが、娘の名前に「日」という字を入れた。多くの人が「日」を待ち望み、そこから希望、喜びを感じるように、娘もそのような存在になってくれたら、と願った。初日の出を見ながら、そのことを思いだした。手術、治療を間近に控えた私にとって言うなれば、今は闇の手前、もしくは闇の中にいるのかもしれない。ただ、「そこからまた太陽を見るんだ。」と強く誓った。

この日は、70歳を過ぎて、日本語教師として、海外を転々としながら生活を続けている男性、台湾からアートを学びにやってきた台湾人留学生、そして映画のモデルにもなった著名な社会活動家など様々な人たちとも出会った。多様な人生のおもしろさを垣間見た気がした。
がんがわかってから始めた早朝の登山を通じて、いろんな人とのご縁を貰っている。

今年の年末、自分自身、どのような状況になっているのか誰にもわからない。でも、だからこそ、今年も自分の嗅覚と縁を信じて、「おもしろそう」と思える道に進んでいきたい。

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