乳がんの記録(術後3日目)〜医療従事者から学ぶ仕事の姿勢と学びの意欲そして貧乳と干し葡萄♯150
術後3日目。日曜日なので昨日とは大きく変わりなし。朝と夕方の看護師さんによる体温等々のチェック、配膳以外に部屋を訪れる人は無し。
と油断していたらなんとお休みにも関わらず、主治医の先生が傷跡のチェックに来てくださった!
昨日、病棟担当医の先生からは、「明日は日曜日なので医師の回診はありません!」と言われていたのに。
がん拠点病院にもなっている大きな病院なのに、3人の先生で乳腺外科を回されている。
先生の仕事は、外来、病棟の回診、手術だけじゃないはずだ。日進月歩で進化する新たな治療方法を学んだり、主治医の先生に至っては大学病院の臨床教授などもされている。他にも色々と学会行事に出席される事もあるだろう。
本当にいつこの方たちは休まれているのだろう?とたたただ尊敬の念が心に浮かぶ。
主治医の先生については「手術の技術も上手ですよ」とナースたちも太鼓判を押していた。主治医の先生は乳腺外科部長をされているし、お年もある程度は召されている。でも恐らくあの謙虚な姿勢だけど、信頼できる応答からは、研鑽と実績を日々積まれているんだろうなと思う。
今回、病気になり医療従事者の方と接して思ったことは、プロとしての仕事への向き合い方。
子育てをしながら働いていると、マッチョな働き方は時代錯誤だと感じる部分や、仕事だけが全てではないと思う部分はあるけれど、とはいえ仕事に対して、真摯に、ひたむきに向き合っている人は信頼ができる。
20代の頃はガムシャラすぎたけど、40代、子育て、病気も経験した私は、うまくバランスをとりながらも、自分が「これだ!」という分野では相手と真摯に向き合い、相手に満足してもらえるアウトプットを出せるよう研鑽を努めたい。
だからというわけではないけれど、術後1日目、2日目はあんまり「学びモード」になれず、ゆるーく読める小説やドラマを見て時間を過ごしていたが、術後3日目、ようやく脳みそも学びモードになり、今日は「よくわかるジェンダースタディーズ」の本を読んで、来年度、また教壇に戻れるよう、勉強。(女子高生にジェンダー学を教えている)「学び」に対する意欲もやっぱり心身のコンディションによるのだな、と知る。
昨日からシャワー解禁になったが、今日は昨日洗えなかった髪の毛を工夫をして洗ってみた。右手が使えないのは不便だし、上半身にかからぬように浴びるのはちょっと難しかったが、上半身はパジャマを着て、濡れてもよいようにし、頭も下を向いて洗ったらどうってことなかった。(ショートカットにしていたのでやりやすかった!)
また看護師さんに上半身を拭いてもらう時に改めて無くなった右胸を見たが、ぶっちゃけ左胸と大きさが変わらないような気さえしてきた。貧乳万歳!干し葡萄でもつけとけば、わからないんじゃないのか?とすら思う。
そんなこんなでまだ術後3日。
看護師さんには一応今の所退院予定は来週後半と告げられる…ま、まじか!まだ長い。
明日はようやくドレーンが抜ける予定(と聞いている!)。退院が早まるように、元気さをアピールすべくナースステーション前をリハビリ兼ねて十数往復。早く退院までのカウントダウンができますように!