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15年前に読んだ神田橋條治先生の本

神田橋先生は精神科医・精神分析家で,Amazonなどでも『精神科診断面接のコツ』や『発想の航路』をはじめ,たくさんの著書が販売されています。

そんな中,私が今回取り上げる本は「対話精神療法の初心者への手引き」(写真のとおり)。文庫本サイズで花クリニック神田橋研究会からシリーズで出されており,中身は先生の研究会での生のやり取りなどが収録されており,読みやすいけれど深い本です。

もう在庫限りで無くなってしまうらしいので,最近花クリニックから大量にお取り寄せさせていただきました。本当は無くなってしまうのが嫌なので薦めたくない気持ちもありますが,花クリニック神田橋研究会のHPに販売情報の詳細が載っています。

私が初めてこの本を読んだのは,大学院を卒業して心理職として働き始めた1年目に,スーパーヴァイザーがお薦めということで貸してくださったときでした。

その当時も,色々と「へー!」「ふむふむ!」と思ったのを覚えています。

15年経過し,大学で院生に臨床を教える立場になり,再び読み直しています。今読んでも新たな気付きが得られます。こういう本を名著というのでしょう。そして,若いときにこういう名著と出会えて,自分の人生経験とともに得られるものが変わる体験ができたことは幸運だと思います。

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