Amandaという過去生
昨夜はビュービューと音を立てて強い風が吹いていた。
夜中の2時半頃だったろうか。外にいる猫の鳴き声で目が覚めて、戸を開けて見上げた瞬間に息を呑んだ。それは、まるでファンタジーの世界のように幻想的な空だった。
パキっと浮き出るように澄んだ輪郭に、微細な色の濃淡のグラデーション。
流れる雲の隙間からは、ちいさな星が点滅するように鋭い光を放っていた。
そして、なんだかいつもより空が近くにあるようだった。
夜空を見上げるのは、子どもの頃から好きだったが、今世では初めて見る景色だったか