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旅の計画はざっくり派。海外ひとり旅経験者の"渡航前ルーチン"
不便が楽しい。
それが海外を旅する醍醐味だと思う。
行き先すら言えなかったり、思い通りに事が進まなかったり。言葉の壁、文化の違いで、「普通」の概念が簡単にひっくり返る。
だから旅が終わったあと、なんか知らんけど、少し前の自分より強くなった気がする。サバイバル経験値が上がるからかもしれない。
「わたし、どこでも生きていけるんじゃない?」って、思えちゃう。環境の力って、すごいよね。
さて、過去にひとり旅も含めて14ヵ国旅をしてきたことと、5年ぶりに訪れた海外事情から、「海外渡航前ルーチン」をまとめてみた。
▼過去にひとり旅した国
タイ、ベトナム、ラオス、ニュージーランド、スイス、香港、ハワイ、インドネシア(バリ島)
旅は、予定を詰め込まないほうが好みだし、計画を立てること自体あまり好きではない。
計画は"ざっくり派"の私だけれど、自分が好きな旅のスタイルを楽しむために「これだけは最低限やっているよ~」ということだけを書いた。
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渡航前ルーチン①『決める』
旅のテーマを決める
旅をするときは、テーマを決めている。そのほうが、旅の満足度が格段に上がるからだ。
「行ってみたい」の先の「叶えたいこと」を考えるイメージ。
例えば、「暮らすように旅をする」もテーマのひとつ。同じところに数日間滞在して、旅先のスーパーで買い物してご飯を作ったり、町のイベントに参加したりして、「暮らし」を体験するスタイルだ。
わたしは今度、タイのチェンマイに行く予定だが、「のびのび遊ぶ」をテーマにした。象に会いに行ったり、移動に寝台列車を使ってみる予定にしている。
こうしたテーマにしたのは、「面白そうだから」という理由はもちろんのこと、タイから帰国した後に、自分がスッキリした気持ちになっていそうだな~と思ったからだ。
「有名なところに、行っとかなきゃ」よりも、旅が終わった後の自分が喜んでいる姿をイメージできる目的のほうが、「わたしらしい旅」になる気がする。
得たい感情を想像することで、どこに行きたいか、旅で何をしたいかが考えやすくなる。
交通手段を決める
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旅に出る前に交通手段を決めておく理由は、安心できるからだ。
東南アジアを旅行したことがある人ならわかるかもしれないが、駅や空港周辺でのタクシーの客引きが、とにかくすごい。何度も訪れていると慣れるけれど、それを対処しながら目的地に行くのは多少のストレスがある。
あとは、交通手段が決まらないと、単純に行きたいところに行けないし、調べることに時間もかかる。なかなか決まらず焦ってしまい、余計な出費になることもあるし、せっかくの旅が楽しみ半分になってしまう可能性もある。
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こんな領収書がもらえる。
なので、例えば空港から街までは、タクシーなのか、電車なのか、バスなのか、ホテルの送迎を使うのかは、事前に調べておくのがスムーズ。そのほか、市内の移動はどんな交通機関を使うのかも、合わせて目途を立てておく。
東南アジアの国で、タイ・ベトナム・インドネシア・シンガポール・マレーシア・フィリピン・ミャンマー・カンボジアは、Grabという配車アプリが使える。近隣国のラオスはGrabは使えなくて、LocaやKOKKOK Moveでタクシーやトゥクトゥクが呼べる。今のところ、どれもトラブルなし。
数年前と比べて、タクシーの価格交渉をする機会がめっきり減って、自分で気軽にタクシーが手配できるようになったのがうれしい。なので、訪れる国で使える配車アプリを調べてみて、事前にダウンロードしておくことがお勧め。
そのほか、高速バスや寝台列車など、ネットで事前予約できる公共交通機関は様々あるので、調べてみるといいと思う。(使う交通手段によっては、予約ですぐ埋まってしまうものもある)
ラオスの首都とタイの首都を結ぶ寝台列車が、2024年7月19日開業です!深夜バスを使ってタイーラオス間を陸路越えしていたバックパッカーに朗報!!参考URLこちら
渡航前ルーチン②『リサーチ』
行きたいところの探し方
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国内なら、あれこれ事前に調べずに、現地で地元の人におすすめを教えてもらうのが好き。
けれど、海外は事前情報がないと危険なので、自分を守るためにも国のルールやマナーはある程度知っておくようにしている。
お店や見どころ、現地の情報収集は、旅エッセイを兼ねたガイドブックを参考にしていることが多かった。著者がいいなと思ったものが載っているので、個人的に好みの合うものが多かったからだ。
また、自分的に「ハードルが高いな」と思った国は、定番の「地球の歩き方」を持っていくのが、お守りみたいで安心だった。訪問国のことを細かく調査されているし、国の歴史も書いてあって、読み物としてもおもしろいので好き。
あとは、今はYouTubeやInstagramなどが便利なので、旅エッセイと合わせて最新のSNS情報を参考にしている。
特にタイやベトナムなどは、SNS上にたくさん情報があるので、行きたいところをGoogle mapsにピン留め。
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5年前はSIMやWi-Fiを持ち歩かず「紙地図」を使って旅をしていたけれど、今はネット環境がいいのでGoogle mapsが使える。
普段と変わらないツールで旅ができるのが、個人的に革命だなと思う。おかげで、お店やホテルの場所も電車の時刻表も、事前に調べなくてよくなった。
こうして海外旅行のハードルがどんどん下がり、旅がしやすくなったなーと思う反面、不便さが減って、ちょっぴり寂しいのも本音。
渡航前ルーチン③『確認』
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飛行機で確認すること
「使う航空会社は、機内食でるのか?」は、確認しておいたほうがいい。なぜならひさしぶりの国際線のとき、私はこんがらがっていたから。笑
LCCなら、国際線だとしても、機内食はもちろんのこと、水などの飲み物も配られない。もちろん機内で購入することはできるけれど、ふつうに高い。
私はバリ島へ行くときのLCCの機内で、出ると思っていた食事がなくて、お腹をペコペコに空かせた経験がある。(結局、機内食購入したけれど。笑)
もしLCCを使うなら、入国審査を終えた後に、飲み物を準備するのがおすすめ。
通信手段で確認すること
現地でSIMカードを使うのか、海外用のWi-Fiを使うのかは、事前に決めておくのがベター。自分が使いやすいほうでいいと思う。
楽天モバイルなら、海外の特定の国で2G/月は無料で使えるし、3-4日の宿泊なら全然事足りるので、私は重宝してる。
▼2024.9追記
以下、楽天モバイル紹介リンクです(ここから楽天モバイルに申し込むと、電話番号乗り換えの場合、13000ポイントもらえるみたいです!)
通貨で確認すること
通貨はどこで交換するか。どのくらい交換するかは、目処を立てておくのがいいと思う。
「国名 両替」でネットで調べると情報が出てくるし、インスタやYouTubeでも様々情報がある。
私は空港で一旦両替を済ませてから入国してる。どれくらい交換するかを事前に決めて、ジップロックに入れて準備しておく。すると、交換所でお金をサッと出せるのでストレスフリーだった。(100均に、通貨用サイズのジップロックがある)
おわりに
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海外では、「できない」が、短期間で「できる」に変わる。外貨が使えるようになったり、現地のバスや電車に乗れるようになったり。ちょっとした「できる」に、嬉しくなり、癒される。そして帰国したときに食べるうどんのお出汁は、安堵の味で、体にしみ渡った。
人間いくつになっても、できることが増えるのが嬉しいと感じるし、「できる」が増えると自信になる。こうして定期的に新しい環境に飛び込み、新しいこことをすることで、人生の選択肢は必然的に増えていく。
刺激たっぷりの海外時間を楽しむために、ざっくりと最低限のことだけ調べて、あとは余白ある旅を楽しむ。そのための「渡航前ルーチン」は、旅に欠かせない基礎となっている。
ひとり旅も、ふたり旅も、スタンスは変わらない。刺激と余白の両方ある旅が好き。
自分が好きな旅のスタイルを楽しむために、「My渡航前ルーチン」を作ってみてはいかがでしょうか。
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