マガジンのカバー画像

虚妄の夢と恋

12
詩を集めたものです
運営しているクリエイター

#イラスト

なにくそ!

なにくそ!

ゴミだのクズだの言われてもいいんだ
私は価値のある人間だと信じているから!
そのために他人の承認などはいらない!

自分は自分、他人は他人なんだ
私は誰に何を言われても生きてきた
これからも寿命尽きるまで生きる

誕生日おめでとう!
誰も祝ってくれない、みんな自分の記念日ばかり祝って欲しそうにする
私は嫌われ者だけど自分のことが好きだよ

それでいいんだよ、それで
最後に頼れるのは自分だけ!
それ

もっとみる
失恋3

失恋3

濡れない雨に乾かされて重くなる服を脱いだ
ふたりで傘をさして歩く夢は寝言のようだ
あなたの眼差しは温かいが床は冷えている
わたしの震えは予感だったのかもしれない

黒い雲に青い空が抵抗することはできない
ふたりは空を飛べたなら大地に抵抗できた
あなたの青い空を信じていたが黒い雲を数えた
わたしの黒い雲は測れなかった

数えることはまるで愛を失うための儀式のようだ
愛するためにはなにもかも数えてはい

もっとみる
失恋2

失恋2

私は嘘つき
それは真実を知っているから
嘘をつける

嘘がばれたとしても
真実はばれないから
嘘をつける

みんな真実なんて望んでいない
嘘つきの私を嫌悪して
乾杯なんてしている

みんな優しいのね
だから特別に
教えてあげるわ

彼の愛を失ったことが真実
言われてみれば納得するでしょう

失った愛を私が失うために
彼の愛を求め続けた
彼もみんなのように私を嫌悪した

私はようやく失うことができた

もっとみる