あれ、台風でも働けるじゃん
「今日、TSUTAYAで大量にDVDでも借りてこようかな」 金曜日の夕方、近くの席にいた会社の先輩が話していた。週末は史上最強といわれる台風19号が来る。施設は12日(土)の臨時休業を次々発表し、コンビニやスーパーでは食べ物・飲み物の陳列棚はガラガラだった。多くの人が台風に備えて、家にこもる準備をしていた。
多くの人は、土曜日に1日家にこもっても暇なだけだ。外に出られないし、どの店も閉店している。だから職場の先輩は「DVDをたくさん借りたい」と言っていた。本当なら3連休、どこかにお出かけするつもりだったのかもしれない。アウトドアの人にとっては、ものすごく退屈な1日だっただろう。
一方、わたしは普段と何も変わらなかった。ライティングをしていたからだ。昼前に起きてご飯を食べ、ライティング、休憩のYouTube、ライティング、休憩の読書、ライティング……いつもと違ったのは、時折窓から外の様子をうかがっていたくらい。本当に、何も変わらない休日だった。
いま深夜にnoteを書いていて、ふと気づいた。ライターって台風でも仕事ができるんだ。どんなに強い台風が来ても関係ない。家を丸ごとふっ飛ばさない限りは、PCとWi-Fiさえあれば働ける。めちゃくちゃ自由じゃないか!
自由であれば、計画運休も遅延も全然気にしなくていい。満員電車のストレスも減らせる。東京の会社に正社員として出勤するのが当たり前だと思っていたけど、家で働けるってすごく強いかもしれない。もちろんこの自由な環境の中、成果を出してご飯を食べていくのは楽ではない。だけど台風19号を通じて、ライターの仕事の魅力に改めて気づかされた。
気付くと台風による強風は落ち着いた。ライターさんによっては「あれ、台風ってきてたの?」と思うくらい、何も気づかずに書いていた人もいるんじゃないか。世の中があれだけ騒いでるのに、それって面白い。今後、もっとライターにかける時間を多くしていけばもっと楽しい人生になると感じた。