冷蔵庫を「保管庫」「死蔵庫」にしない
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
「今日はカレーライスが食べたい」「私は五目寿司とハマグリのお吸い物がいいなあ」「僕は豚カツがいい!」
そんなふうに、何が食べたいかを先に決めたり、家族からのリクエストに応えて買い物をするという方も、多いと思います。あるいは、お子さんの学校給食のメニューと夕食がかち合わないように、ご主人やご自身のダイエットや減塩に配慮されて献立を決めている方もいらっしゃいますね。
我が家では、そういう買い物はしません。
おかげさまで体重も体脂肪も優等生、コレストロール値も血圧も優秀、骨密度は30代と判定されたこともあり、特別食生活に気をつけることはなく……というよりも季節のモノを適量いただいています。今あるモノで何ができるかを考えて、料理をつくっているのです。
これは料理に限らず「倹約」のポリシー。
そういうとカッコいいですが、今あるモノでどうするかという考え方は知恵を生み出し、思いがけないレシピを開発して新しい味に出会えるのです。
時折、独創的過ぎて、芳しくないモノができあがることもありますが、食べられないほどではありませんし、食材や調味料に制限があるからこそいろいろな発想が生まれます。
料理を通じて、想像力や発想力も育まれるのです。
今あるモノで何ができるかを考えて料理をすることは、冷蔵庫が要らないモノの「保管庫」や、賞味期限切れやいつ購入したか忘れている食品の「死蔵庫」になるのを防ぐ役割を果たします。
食べたいモノをつくって残し、また食べたいモノをつくれば、中途半端な食材が冷蔵庫の中に増えていきます。そのうち忘れたり、飽きたりで食材を捨てるということになりかねません。
冷蔵庫に入れなくてもいいモノまで、押し込んでいる人もいます。
たとえば、ジャガイモや玉葱、泥つきのねぎ、ごぼうや南瓜などは、冬場には風通しのいい場所で麻袋や新聞紙で包んでおけばかなり長持ちしますし、バナナは冷蔵庫に入れたらたちまち変色してしまいます。開封前の醤油や味噌、味醂などの調味料も時に、冷蔵庫に入れている人を見かけますが、そうしたモノに冷蔵庫内の占有権を主張させる必要はないでしょう。
好きなモノだけを食べていたら、栄養のバランスが崩れていきます。
本来、食べることは「生きるためのエネルギーを摂取すること」だったはずなのに、世界中の食品がどこでも購入できたり、季節を問わず好きなものが買えるようになって、「ハレの日の食事」が「普段の食事」になり、主菜に肉や魚が出てくるのは当たり前という考えもすりこまれていきました。
美味しいモノや好きなモノばかりが食卓に上れば、家族の笑顔は生まれますが、冷蔵庫が保管庫や死蔵庫になり食品をムダになってしまいます。
それはお金を捨てているのと同じです。
ある日、突然高血圧や糖尿病、心筋梗塞などの生活習慣病や通風等にかかり、食事制限や入院を余儀なくされ、好きなものを二度と食べられないという事態にもなりえます。
あなたの家の冷蔵庫には今、何が入っていますか?扉を開けずにその種類や数、いつ購入していつまでに料理するのか、明確に答えられますか?
戸惑うようならば冷蔵庫が保管庫になっています。
好きなものばかりが冷蔵庫に入っていたら、栄養のバランスが崩れている。そう疑ったほうがいいでしょう。何事もバランスが大切です。
いつまでも健康で美味しくいただけるように、冷蔵庫の中身を確認にしてみましょう。
~料理を通じて想像力や発想力も育まれる~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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