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「ねぎらいの言葉」の基本は、「お疲れさま」

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。

相手をいたわったり、慰めたり。
「ねぎらいの言葉」を、あなたはきちんと伝えていますか?
 ねぎらいの言葉で、私が気をつけているのが、「お疲れさま」と「ご苦労さま」です。

経営者のなりたての33歳のときでした。
両者の違いをまったく理解していなかった私は、何気なく先輩経営者に「ご苦労さまでした」と伝えました。
すると、怪訝な表情を浮かべお叱りを受けたのです。

「お疲れさま」と「ご苦労さま」には、ニュアンスの差があります。「お疲れさま」は、相手が年下であろうと年上であろうと、年齢に関係なく使えるねぎらいの言葉なのに対して、「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人に使う言葉です。

「お疲れさま」には、
「お疲れになりましたでしょう。ゆっくり休んでくださいね」という年齢差に関係のない意味が含まれていますが、
「ご苦労さま」には、
「頑張った、偉いな。次もよろしく頼む」というような、ポストの差を感じさせる意味が込められています。

 当時の私は、その違いをまったく理解しておらず20歳も年齢差があるうえに、業界で「カリスマ経営者」とも称される方に「ご苦労さまでした」と伝えてしまったのです。
「臼井さん、相手を気遣うつもりのひと言が、人間関係を悪くすることもあるんだよ」
 その時、「お疲れさま」と「ご苦労さま」の違いを教えて頂きました。

極端な話をしましょう。
あなたが、新入社員から「ご苦労さまでした」と言われたら、どう感じるでしょうか?
多くの方が、違和感を覚えるでしょう。偉そうに聞こえ、不快な気分を味わうはずです。
 これが、「ご苦労様」のニュアンスです。
 ですから、私は「ご苦労さま」はまず使いません。
 ねぎらいの言葉の基本は「お疲れさま」にしています。

~「お疲れさま」だけでも、人間関係を築いていける~

最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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