祐樹せつらのお金・ビジネス・投資に強くなる話 Vol.48:先物取引
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🌟先物取引とは
ある商品(原資産)を決められた期日に決めた価格で売買することを約束する取引のこと。
米や野菜などは天候や景気で価格が変動するため、将来の商売に影響が出る問題がある。
そこで将来に渡って一定の価格で売買できるのが先物取引の利点。
🌟先物取引のメリット4つ
1.価格変動のリスクヘッジになる。
先物取引は価格の変動があるものを一定の値段で売ったり買ったりできる。
2.利益が得られる。
価格が上がると思えば買いから入り、下がると思えば売りから入った後、期日までに反対売買すれば利益が得られる可能性がある。
3.モノの値段を安定させる。
たとえばガソリンメーカーは原油輸入の際に先物も利用して仕入値を安定させている。
そのおかげで原油価格が半額になっても、店頭のガソリン価格は1割程度しか変わらないといった恩恵を受けられる。
モノの急激な値段の変化が避けられることから、先物は価格安定装置といえる。
4.先物の値動きを見れば未来が見える。
将来の変化を見越して先物自体も値上がりしたり、値下がりしたりする。
先物自体の値動きを見れば、市場で取引している人たちの「将来はどうなりそうか」という予想を見ることができる。
たとえば原油先物が値上がりしていれば、将来、原油を必要とする何かが起こり始めているということ。
🌟米の先物取引のメリット4つ
米の先物価格が上昇すれば下記メリットがある。
農家は先物価格で米価を受け取れる(農家にとっては良い)。
農家は生産を増やそうとすることから、将来の現物価格は低下して市場を安定させる。
流通業者は、暴騰しそうなら低い先物価格で契約しておけば将来のリスクを回避できる。
政府は税金で米価格を維持せずに済む。これは納税者からしてもありがたいこと。
🌟先物でお米を買う側のメリット3つ
買う側は何か月先の仕入れ値を決められるので商売の計画が立てやすくなる。
期日が来た時、米の市場価格が上がっていれば市場価格より安い価格でお米を変える。
反対に米の市場価格が下がっていれば市場価格より高い先物価格で買うことになるが、もともとその価格で買うことを想定しているので商売への影響はない。
🌟先物でお米を売る側のメリット3つ
農家は何か月後に売るお米の値段を確定できるので商売の計画が立てやすくなる。
期日が来た時、お米が豊作でお米の市場価格が下がった場合は、市場価格より高く売れる。
反対に凶作でお米の市場価格が上がった場合は安い先物価格で売らなければならないが、あらかじめその価格で売ることで計算しているので商売に影響はない。
🌟先物市場は日本で生まれた
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