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【鬼滅の刃】無限列車と『銀河鉄道の夜』

「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」という煉獄さんのお言葉。

「生と死」について、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から考えると、たくさんの共通点が見つかりました。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』あらすじ

『銀河鉄道の夜』を簡単に言いますと、

「死んでしまった友人のカムパネルラを天上へ送り届けるための銀河天の川の列車の旅」です。

主人公のジョバンニは野原で星空を見ながら、寝転んでいるときに夢の中でその列車の旅をしました。
そして目が覚めた時、友人のカムパネルラが自らの命を犠牲にして、川で溺れた友達を救って死んだ事実を知ります。

その瞬間、ジョバンニは銀河鉄道の旅は死んでいくことを意味していたのだと気がついて、みんなの本当のさいわいのために尽くすことに生きる意味があると考えるようになりました。

宮沢賢治が好きな天文学と鉱物(宝石)と宗教観によって、天の川の銀河鉄道で出会った乗客たちから幸せの意味や死というものをロマンティックにした物語です。

宮沢賢治が無限列車に乗車?

宮沢賢治はどういう気持ちで『銀河鉄道の夜』を書いたのか?

1番の賢治の理解者である妹のトシが24歳の若さで亡くなった時に、賢治が傷心旅行に行った時の実体験でもあると言われています。

賢治はトシを看病しているときに「死ぬことの向う側まで一諸について行ってやろう」と考えていました。

なので、主人公のジョバンニは賢治。友人のカムパネルラは妹のトシだと言われています。

なぜ、死んでいないジョバンニが銀河鉄道に乗っていたのか?

これは私の解釈ですが、
父親が失踪して生活が一変し学業と仕事の二足のわらじで頭がぼんやりし、学業にも遊びにも身が入らなくなってしまった結果、クラスメイトに馬鹿にされ自暴自棄になり生きる目的を見失っていました。

このような不安定な精神だったから、普通は死者が乗る銀河鉄道のはずが生きながら特別に乗れたのだと思いました。

私が『無限列車』を見て違和感を覚えたのが、結核の青年でした。

なぜ、結核を患っているのに列車に乗っているのか…。

列車に乗っている乗客は、最初からジョバンニのような精神的に不安定か、もしくは死に急ぐような不治の病なのかと思いました。

宮沢賢治も結核を患っていて、37歳の時に肺炎で亡くなりました。(大好きな妹も結核でした)

炭治郎の無意識領域で、光る小人が青年の心に入り、優しい青年に戻りました。

鬼滅の刃7巻
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