法然と極楽浄土展 鑑賞ガイド
注意書き
この記事は法然展に行くために見ておいたらいい動画とかまとめてます。
素人が出品される作品を集めたり、関連情報を探してまとめただけの記事です。
なので、間違いが多いことが予想されますし、動画の説明も適当だし、途中で力尽きて動画の感想書いてないとこもあります。
そもそも、著者は別に法然や仏教に精通してるわけでもないです。
◎ 時間のない人向け、これだけは抑えておきたい動画
○ 今回の展示の予習に良い動画
△ 余裕あれば見ておいてもいいな的な動画
□ 今回の展示の関連動画
展覧会の紹介
○東京国立博物館の特別展「法然と極楽浄土」を巡ろう【ニコニコ美術館】
東京国立博物館で開催していた展示を巡りながら紹介
2時間ほどと長めだし、京都展とは展示が違いますが、参考になるのでオススメ
○京都国立博物館の特別展「法然と極楽浄土」を巡ろう【ニコニコ美術館】
京博でも展示巡りながら紹介してくれます!
10月19日に配信予定
法然と浄土宗
◎法然
ざっくりまとめた解説でわかりやすい
平安時代の争いで父を亡くすも遺言で「仇を討とうと思うな」と言われて出家
比叡山で勉強しまくる
浄土宗の教えを見つけて「これだ」と思い広める
◎浄土宗
浄土宗についてざっくり解説、初心者向けで入口に最適
浄土宗は極楽浄土で修行するという考え方
阿弥陀如来はもともとは王様で極楽浄土の国を作ると考えた
南無阿弥陀仏の南無はナマステのナマスと同じで「帰依する」という意味
ナマステは「あなたをお慕いします」という意味
法然は浄土宗の開祖の善導大師と夢で出会ったらしい
九条兼実に頼まれて選択本願念仏集を書いた
△法然上人絵伝
絵が表示されるだけで解説はなし
□『法然上人行状絵図』から読み解く鎌倉時代~いったい何なんだ?この時代は?~
長いので未見
□浄土宗大辞典
浄土宗の用語について網羅
困ったらここで調べよう
仏教
仏教の教え
○極楽浄土
極楽は仏の数だけあり、どこが最高かは宗派による
阿弥陀如来:西方極楽浄土(浄土宗ではこれが最高)
阿閦如来:東宝妙喜浄土
薬師如来:東方浄瑠璃浄土
十楽(浄土に往生した者が受ける10種の快楽)
聖衆来迎楽:臨終時に苦しみがなく、阿弥陀仏が来迎
蓮華初開楽:蓮華のつぼみの中に往生し、初めて花開くとき、大きな喜びが湧き上がる(聖衆来迎楽の100~1000倍の快楽)
身相神通楽:32の特徴と天眼などの5種の神通力を得ることができる
五妙境界楽:五感の対象となるものすべてが最高のものになる
快楽無退楽:快楽が途絶えない喜び
引接結縁楽:縁故のある人びとを浄土に迎えとることができる
聖衆俱会楽:多くの聖者たちと浄土で会うことができる
見仏聞法楽:仏を見ることや、仏の法を聞くことが容易にできる
随心供仏楽:心のままに自由に阿弥陀仏や十方の諸仏を供養できる
増進仏道楽:浄土の勝れた環境によって自然に仏道に増進し悟りに到達
快楽まみれすぎで、そのうち耐性つきそうw
△十界
十界自体の解説は4:18~10:00くらい
その他の部分については、創価学会(日蓮宗系)による解説動画ということもあって浄土宗とはだいぶ考え方が違う
十界=六道*四聖
地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界
関連書物
○往生要集
源信が書いて藤原道長も愛読した本
地獄ヤヴァい!(地獄のひどさを長々と解説)
欣求浄土!極楽往生したら最高だよ!(十楽も解説)
阿弥陀如来の本願あるから極楽行きやすいよ!
念仏となえたら極楽行けちゃうよ!
地獄の恐ろしいイメージはだいたい源信のせいなんだろうなー
極楽よりも地獄の方がネタとして刺激的で面白いので、往生要集は地獄の描写のイメージしかないですww
しかしまぁ「南無阿弥陀仏」は地獄を強制的にキャンセルするチートコードみたいなもんですねー
□八大地獄
とりあえず盛りすぎww
どれだけ苦痛を与えられるかコンテストみたいになってますね…
無限地獄とか、落ちるだけで2000年とかワケワカラン!
○方丈記
鴨長明の人生
鴨長明は下鴨神社のトップの息子だったが、父の死後、親戚に蹴落とされた
その影響で人間不信になり、仕事をしなくなる
和歌や琵琶に生きることにして神業レベルに上達
後鳥羽院が新古今和歌集の編纂メンバーに選ばれる
後鳥羽院に神社の重要職に抜擢されるけど親族が反対したせいで流れる
絶望して出家、山ごもり、方丈庵を作って過ごす
方丈記の内容
諸行無常なのに、なんでみんな欲望に囚われて頑張るの?
火災、竜巻、人災(福原遷都)、飢饉、地震を経験した上での無常観を語る
世の中生きにくすぎるけど、心の持ち方次第
都に出るとみじめに感じることがあるが、方丈庵で過ごしてると快適
何事にも執着しないのが仏道だけど、実は自分は今の暮らしに執着してるような
散々無常観を語って手放していったはずが、結局自分も執着してしまっているという人の性を表している
ミニマリストが「物を持たないこと」に過剰に縛られる感じですね(。>_<。)
なんか「自由になりたい」といって頑張った結果「自由になること」に縛られてる的な
結局、何やっても執着がやめられないのが人間なのかもしれません(。>_<。)
○選択本願念仏集
良い動画がなかったのでWebサイトで
九条兼実が法然に作るようにお願いした
法然の口伝で作られた
阿彌陀仏が念仏以外の修行を選び捨てたらしい
念仏を批判した人は悪道に落ちるので、この本は隠しておいてね、と書いている
まぁこれは他宗に喧嘩売ってると言われても仕方ないですね…
そして「とりあえず念仏唱えておけば地獄キャンセルできちゃうよ!」と言ってるわけだから、広まるのもわかります…
めっちゃバズって賛否両論で炎上という感じですねー
△大蔵経
関連する仏
○阿弥陀如来(他の如来もついでにどーぞ)
○阿弥陀様は、魔法少女。
まどか☆マギカを通じて、阿弥陀如来の本願をわかりやすく解説
まどマギ分かる人にはイチオシ
阿弥陀「すべての人々を救いたい!全ての宇宙、過去と未来の全ての人々を、この手で」
阿弥陀が如来になった時点で願いは叶えられた=すでに全員救われている
まさしく、まどか理論!
○勢至菩薩
阿弥陀三尊で脇にいる仏様
○地蔵菩薩
起源はインド神話の地母神プリティヴィー
六体いるのは六道全部回って救ってくれるから
閻魔大王も地蔵の化身説あり
○密迹力士:吽形
美術品
當麻曼荼羅
中将姫が一晩で縫い上げてしまった曼荼羅
まるでデスノートのジェバンニのような神業だ…
観無量寿経の世界観をあらわしていて、写しがいっぱいある
ちなみに大昔、私が個人サイトを作っていたとき、サイトの真ん中に置いてた曼荼羅ですw
当時は何もわからずに置いてたものを、今になって実物見たり、ちゃんと勉強することになるとは、人生おもしろいもんですねー
○特別展「法然と極楽浄土」関連イベント 国宝「綴織當麻曼陀羅」絵解き(2024年4月21日 )東京国立博物館平成館大講堂
1時間10分と長いけど、話が上手くてわかりやすいのでオススメ
當麻曼荼羅は左右と下にそれぞれコマ割りした絵が描かれてる
それらはお経の内容を絵であらわしている
左下→左上→右上→右下→左下という順番で見ていけばOK
左の内容は「王舎城の悲劇」と言われる話
王子が父王を幽閉して餓死させようとして、助けようとした母も幽閉してしまい、それを嘆いた母が釈迦に説法をもとめるという内容
右の内容は釈迦がその母に極楽について説いた話
下の内容は右から九品往生について説いた話
上品上生、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生の9つ
上の方は絶対無理、現世で菩薩レベルの人でも中品下生、殺生しない人でも下品上生、普通は下品中生か下品下生
下品下生は仏の後光をまな板にしてるので、これはこれで極端w
そんなレベルでも救ってくれる
□王舎城の悲劇
當麻曼荼羅の左側の話を深堀り
釈迦の弟子のビンビサーラ王は世継ぎがいなくて占い師に占わせる
山奥の仙人が3年後に死んで、世継ぎとして転生してくるという
年老いてるし3年も待てないと言ったビンビサーラ王は、仙人を殺して無理やり転生させる
仙人は死ぬ時に生まれ変わったら恨みを晴らしてやるという
その後、妻が身ごもって占い師いわく「王を殺害する」といった
子を産むときに高所から落として産むが生きていたので、改心して愛情をそそぐようになる
王子は成長するが、シャカを嫌うダイバダッタという僧に色々吹き込まれる
出生の秘密を知った王子はビンビサーラ王を幽閉する
しかし妻が体に蜜を塗ったり、食べ物を隠して王と会っていたので、王は生き延びる
王子は母を殺そうとしたが思いとどまり幽閉する
牢獄の母が嘆き悲しんでいるとシャカが現れて、色々話した後に阿弥陀如来のいる極楽を見せてくれた
ビンビサーラは結局死に、父を死に追いやった王子は後悔と病に冒される
王子はシャカに会うと、シャカの光明で王子の病は癒えた
その後、王子と母は仏法に帰依した
(展覧会後に追加)
○迦陵頻伽
當麻曼荼羅に登場
上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物
中国語なのでちんぷんかんぷんだけど、漢字字幕と絵で少しわかる
1分半ほどで絵的にも美しいです
○中将姫
當麻曼荼羅を一晩で作り上げてしまった規格外のお姫さま
奈良の當麻寺で薬作りをしてたことでも有名
薬作りを教わった一族が作ったのがツムラだったことから、中将湯が作られる
なお、中将姫は明治時代はかなり知名度の高い人物だったそうです
阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎図)
10分程度と見やすいので、とりあえずはこちらをどーぞ
平安時代の来迎図は正面画だったけど、鎌倉時代は第三者視点
左下の風景画は桜・紅葉・雪が一緒に描かれていて理想図
この来迎図は九品の中でも最上級の上品上生
日本特有の山越来迎図も紹介
1時間15分と長めなので、余裕があれば
正方形の画面に描くことで余白が生まれ、そこに山水を配置することで、西洋絵画的な構図になっている
技術的に特別すぐれているわけではないが、絵画的に優れている
修復で色が鮮やかになり掛軸の表装も合うように変えた
修復の際に色々調査してわかった
◆法然の教えは法華経に矛盾しかねなかったらしい
仏像を作ったりお経を読めない貧しい人だらけな現状見て「救われない人だらけなのおかしくない?」と思った
そもそもお釈迦様の功徳のない末法の世に生まれてる時点で我々みんなダメなやつだから、高貴な人は前世の行いが良かったとかもない
そういう考え方だからめっちゃ批判されてたけど、法然の人柄についての批判は全くなかったらしい
例えば高山寺の明恵は法然の選択本願念仏集を批判しているが、法然自身については立派な人と認めている
△二十五菩薩
観世音菩薩・勢至菩薩・薬王菩薩・薬上菩薩・普賢菩薩・法自在菩薩・獅子吼菩薩・陀羅尼菩薩・虚空蔵菩薩・徳蔵菩薩・宝蔵菩薩・金蔵菩薩・金剛菩薩・山海慧菩薩・光明王菩薩・華厳王菩薩・衆宝王菩薩・月光王菩薩・日照王菩薩・三昧王菩薩・自在王菩薩・大自在王菩薩・白象王菩薩・大威徳王菩薩・無辺身菩薩
上の動画で言ってるけど、二十五菩薩は後から当てはめたもの
最初はもっと少なかった
さすがに覚えても仕方ないので覚えてないけど、おなじみの菩薩も大勢いるし、全然聞いたこともない菩薩もいっぱいなのは興味深い
五百羅漢図
□村上隆の五百羅漢図展
直接は関係ないけど、村上隆が書くとこうなったという図
その他
□仏涅槃図
関連人物
僧
○善導大師
唐の則天武后の時代、日本でいうと飛鳥時代に活躍した僧
他の修行より南無阿弥陀仏と唱えるのが一番大切だと説いた
念仏を唱え続けた結果、阿弥陀如来や極楽が見えるようになったらしい
法然は書物でその教えを学んで浄土宗をつくった
催眠術で幻が見えたりするので、それと同じ原理で阿弥陀如来や極楽が見えたのかなーと思いますー
○浄土五祖
浄土宗にとって重要な中国の五人の僧
曇鸞[どんらん]
道綽[どうしゃく]
善導[ぜんどう]
懐感[えかん]
少康[しょうこう]
○証空
法然が割と歳をとってから弟子になった人
法然が亡くなるまで帰依して、法然の教えを先にすすめた感じ
阿弥陀を疑ってても極楽にいけます
そもそも凡夫は疑ってしまうものです
来迎してくれなくても極楽にいけます
自力救済の修行も法然は捨てろと言ってるけど、証空は捨てなくてOK
めっちゃええやん!
今から私の宗派は浄土宗西山派にしますw
極楽とか阿弥陀とかろくに信じてないけど、極楽に行けるよ、やったね!
南無阿弥陀仏は人生で何度か言ったことあるし、大丈夫でしょうw
…こんなテキトーでもいいのだろうかw
△満誉尊照
家康と関係が深くて、知恩院の地位を不動のものにした僧
△雄譽霊巌
浄土宗中興の祖で信奉する人も多かったそうですー
○袋中上人と尚寧王
2つめの動画は7分くらいから尚寧王の解説
ただ、1つ目の動画で大体わかるので、無理に見なくてもOK
袋中上人は明に行こうとしたが、秀吉の朝鮮出兵の関係で日本から入れなかった
琉球経由で行こうとして琉球に3年滞在していたが、明にはいけなかった
その時に国王の尚寧王と会い、王は袋中上人に帰依していた
袋中上人が伝えた踊り念仏と民謡が融合してエイサーになった
後に尚寧王は薩摩の琉球侵攻で捉えられて江戸に送られて2年を過ごす
その時に薩摩に忠誠を誓う起請文を書かされている
江戸にいる時に袋中上人と再会した
その時尚寧王が描いた袋中上人の絵があって出品されています
□エイサー
(展覧会後に追加)
○聖覚法印
法然の弟子の一人で親鸞の兄弟子
親鸞と法然を引き合わせたらしい
(伝法絵流通断簡?)
○信空上人
法然の弟子の一人
元々は法然と同じ師匠(叡空)についていて、叡空死後に法然の最初の弟子になる
○良忠上人
弁長の弟子、浄土宗三祖
(137 良忠上人像)
○聖冏上人
南北朝時代から室町時代中期にかけての僧
浄土宗(鎮西義)第7祖
(141 聖冏上人像)
○道誉上人
増上寺の第九世住職
佐々木道誉ではない
(いつ調べたかわすれた)
絵師
○土佐光茂
当麻寺縁起絵巻と十念寺縁起絵巻が出品
土佐派の絵師
室町幕府12代将軍・足利義晴が死ぬ直前に呼び出して肖像画を描かせた人
足利義晴の肖像画は死ぬ1日前の顔
Googleで「土佐光茂」と検索すると、その肖像画が出てくる
何も知らなければコレが土佐光茂の顔と勘違いしそうw
代表作としては桑実寺縁起絵巻がある
足利義晴が近江に落ち延びたときに描かせた絵巻物
依頼主:足利義晴(上の肖像画の人)
草案:三条西実隆(後で登場する三条西公条の父)
絵:土佐光茂
(展覧会後に追加)
○藤原隆信
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての貴族・歌人・画家
似絵の名手として名高い
伝源頼朝像の作者説があるが、アレは足利直義説が濃厚なので時代が合わない
息子の信実が後鳥羽上皇の肖像画を描いている
(22法然上人像(隆信御影))
神護寺には藤原隆信が描いた源頼朝像があったという話がある
それでこの絵が頼朝といわれていたが、戦前からおかしいと言われていた
桐紋があるので足利氏で、文書にもある
天皇・公家
○後柏原天皇
起請文が出品
動画は 後土御門→後柏原→後奈良 の三代
細川政元が即位の儀式の費用を出してくれなかった
政元暗殺後になんとか儀式出来そうになった
その矢先に将軍・足利義稙が管領の細川高国と対立して出奔
ブチギレた天皇は、将軍いないけど無視して儀式を決行
義稙のかわりに将軍になったのが、土佐光茂のとこで紹介した足利義晴
○三条西公条(きんえだ)
そこそこ有名なエピソードのある父と子の間にはさまれてて影が薄い人
特にこれといったエピソードも出てきませんでした(。>_<。)
父:三条西実隆
「実隆公記」で一部界隈では有名
実隆公記は戦国時代初期の畿内情勢を伝える貴重な日記
上で紹介した土佐光茂が描いた桑実寺縁起絵巻の草案を作った人
子:三条西実枝
細川藤孝に古今伝授を継承したことで有名
細川藤孝は細川ガラシャの義父
関ヶ原の合戦の時に田辺城に籠城して討ち死にしそうになるも、古今伝授が途絶えるのを惜しんだ後陽成天皇により停戦命令が出されている
大河ドラマ「麒麟がくる」では三条西実澄の名前で登場
公条さん本人は文化人として優秀だったそうです
△後陽成天皇
六字名号(南無阿弥陀仏の掛軸)が出品
ちょっと声が聞き取りにくいし、わかりにくいので、無理に見る必要なし
他にいい動画がなかったです(。>_<。)
三条西公条の項目で紹介した、関ヶ原の合戦の時に細川藤孝に停戦命令出した天皇
信長・秀吉と上手く付き合って朝廷権威を回復させた正親町天皇の孫
祖父の死後に即位
家康からの締付けで思うようにいかなくてストレスだった感じ
□九条兼実
この人が「玉葉」という日記を40年近く書き続けたおかげで色々わかるんで、ある意味では最も感謝すべき人物
彼の要請によって法然が選択本願念仏集を書いた
藤原摂関家の子孫で五摂家の九条家の祖
源平の争乱の時に権力者の都合で摂関がころころ変わり、頼朝派だったのが九条兼実
後白河院政→近衛基通(平清盛派)→松殿基房(木曽義仲派)→九条兼実(源頼朝派)→近衛基通(クーデター)
ここから九条家と近衛家が交代で摂関をつとめるようになり、近衛家の分家の鷹司家、九条家の分家の二条家・一条家に分かれる
武士
○熊谷直実
須磨で平敦盛を討ち取った人
源平の戦いで自分の子供くらいの年齢の平敦盛を討ち取る
幕府の勢力争いに適応できずに出家
法然に帰依する
後に熊谷氏は繁栄するも足利義満に目をつけられて弱体化
熊谷信直は娘を毛利元就の息子の吉川元春に嫁がせる
孫の熊谷元直はキリシタンになって毛利輝元に疎まれ、萩城建設の際にもめて殺害される
ここで一旦滅びるけど後に再興して明治維新後の新政府でも一族は活躍
敦盛が「自分の首をとったら手柄になる」と言ったのに、結果的に権力争いに敗れたあたり、諸行無常を感じますね…
○足利義輝
起請文が出品
室町幕府第13代将軍で足利義晴の息子
京都を制圧していた三好長慶と対立
幕府最高のために実力があれば家格が低くても役職につけるようにした
これについては公然と下剋上を認めてしまったという批判あり
三好義継と松永久通に暗殺された(永禄の変)
足利義輝をもうちょい深堀り
三好長慶暗殺未遂事件があり、義輝黒幕の可能性がある
大友氏、伊達氏を探題に任命し自ら家格秩序を破壊して下剋上を認めてしまった
永禄改元の騒動で朝廷と不仲になったせいで、死後もぞんざいな扱い
京都の民衆は義輝の追悼をしたので、民衆に人気がなかったわけではない
行動が裏目に出てしまってる感じだけど、そもそも状況的にやりようがなかった気もしますね…
とはいえ、血の気が多かったり、軽率な行動しがちなのは否めず…
経験豊富な義晴ならもうちょい頑張ってただろうな感もあるんで、義晴が早くに亡くなったのが痛かったのかも?
○徳川家康
8分ある動画だけどループしてるので最初の4分だけでOK
家康が桶狭間の合戦のときに大樹寺で自害しようとしたけど、住職が「厭離穢土欣求浄土」の教えを諭して思いとどまったという話
「乱れたこの世をおさめて、安心して暮らせる世の中を作ることが松平家の子孫としての使命」という意味合いらしい
なお「厭離穢土欣求浄土」は家康の旗印になっている
○徳川秀忠
子供の頃から冷静沈着だったエピソードがある
家康死後にめっちゃ改易したり、朝廷を締め付けたりした
こちらの動画では政治センス抜群との評価