見覚えのある景色

旅をしているといつもより早起きになる。

通常運転でも5時に起きてるのに本日は時差が少しあるからか、現地時間で3時。

二度寝ももったいないから朝散歩に出かける。メインストリート以外は昼間でもさほど人を見かけないティンプー。朝は誰も歩いていない。ものすごく静か。

目の前はおそらく4000m超えの山々。海外にきたなーとしみじみ感じる風景に心が落ち着く。

と気持ちよく歩いていたのだが、なんだろ、この見覚えのある感じは。

と段々、シンキングモードになってきてしまったので、いかんいかんとただただ散歩に集中。

で、思い出した！

一年くらい暮らしたニュージーランドのクイーンズタウンだ！山間にあるから坂道が多く、目の前には山。広い道に常緑樹、信号のかわりのラウンドアバウト。

ティンプーには湖がないというところだけが違うが雰囲気がものすごく似てる。

と、ふむふむいいながら道の真ん中でボーっと突っ立ってたら、ふいにおばちゃんに

「道に迷ったのか？」

と声をかけられる。観光客はほぼガイドと一緒にいるのがセオリーだから一人でウロウロしてる外国人は、迷子になったに違いないと心配されるらしい。

友人の家に帰る途中、複数人に声かけられ、最後は警察の車に強制乗車。

散歩して帰りたかったのになーとブツブツ言っていたのだが、日本人を捕獲して送り届けてる警察官の顔は満足気であった。

家についたら、朝早くから脱走した日本人に気づき、友人が慌てふためいていた。

ブータンの皆さん、朝からお騒がせしました。

明日からは散歩にいくときは起こしてくれと言われだが、散歩って気軽に行くもので人様の睡眠時間を削ってまでいくものでもないんだよな。

GPSオンにして追跡してもらおうか画策中。