車で逆からブランチ
1人ドライブの楽しみはラジオ。普段も聞くのだが、掃除しながら、料理しながらとあちこち動きながら聞いているもんだから途中で、何の話?と離脱してしまう。
音楽だけ流れる有線みたいなのも好きだが、めっきり音楽と縁遠い生活になってしまい、最近の歌はよくわからないし、昔の歌は聞いたことあるな~誰だっけ?タイトルは?と考えているうちに終わってしまい、ちっとも楽しめない。
これらを総合すると、ずっと同じ場所に座ってただ運転しているときが一番ラジオをゆっくり聞けるのだ。ラジオにのめりこんで側道に入りそびれることもあるがそれもご愛敬。
今一押しが「国語辞典サーフィン」
国語辞典を読み歩くのではなく食べ歩くサンキュータツオの番組。国語辞典は出版社によって書いている意味も違えば、のっている言葉も違うというのをわからせてくれた番組で、ついついのせられて国語辞典を3冊も購入してしまった。
この番組の冒頭がお気に入りポイント。
「もしもあなたが国語辞典なら、この言葉、なんと説明しますか?」
と街中でインタビューするのだがこれがおもしろい。
たとえば「美しい」をなんと説明するか。
顔が整っている人、景色がすばらしいさま・・・いろんな説明を聞いて、
う~ん、美人?キレイ?なんだろ・・・と考えていくのがおもしろい。いつかインタビューされたいなと思っているのだが、そもそも東京だしね。新橋とか新宿駅周辺をうろついてたらいいのかしら。
クイズ番組でいいんじゃないの?と思うが、ライターという職業柄やっぱり「言葉遊び」のほうが興味を惹かれるのである。
この番組が大好物なのを知っている友達からラインがきた。
あんた好きなんじゃないかなと思ってのコメントとともに↓
天才ピアニストが今夜もいい仕事をする?ということはなんとら交響曲第5番とかバッハとかベートベンとか?嫌いじゃないが、その分野に造詣が深くない。
とクリックして読んでいくと、今回のゲストは「国語辞典を作る人」飯間浩明さんと平木靖成さん。
なぬ?あの舟を編むのモデルではなかろうかと言われている平木さん?!
それにしても天才ピアニストがなぜ国語辞典を作る人を?と思ったものの、「国語辞典を作る人」のワードにアンテナたちまくりでエンジンをかけ、スマホをセットし、NHKらじるらじるの聞き逃しボタンをスタート。
天才ピアニストなのにチャラい音楽からはじまるな~と思っていると
「我々天才ピアニストは芸人なんですよ。天才ピアニストっていってて芸人なんですよ。ここで一個ややこしい。それぞれ芸人になる前は看護師と高校の理科の教師でした。はい、かなり渋滞しています」
「なぬ?渋滞しすぎてややこしいよ!」と一人突っ込む。
そもそも番組HPみれば、お笑いコンビ「天才ピアニスト」が送る~と書いてるんだから、すぐにわかったようなものの「国語辞典」のキーワードしか見えてないもんで、冒頭のあいさつから、予想のはるか上をいってて突っ込みに忙しい。
平木さんが国語辞典を作りたくて出版社に入ったんじゃない、あんな映画みたいな変人じゃないというエピソードもなかなかおもしろかったが一番面白かったのが、ブランチを逆から読んでいく「逆からブランチ」だ。
辞書の中にはたくさん意味がある言葉があって、そのたくさんの意味のひとつひとつを1番2番と番号をふって記載したものをブランチという。そのブランチを逆から読んでいく、その名のとおり逆からブランチ、言葉をあてるゲームだ。
なにそれなにそれ!かなり面白そうなんだけどと、ついアクセルを踏み込みそうになる。危ない危ない。
今回はブランチが27個ある「る」でおわる言葉。
後ろのほうからスタート
21番 ひどいめにあわせる
後ろのほうならばさほど使われない、特殊な言葉か?と思ったら、特殊ではないという。
20番 診察や治療を受けさせる
えええ?ひどいめにあわせるのに、治療する???
戦争?でも語尾が「る」ということは戦う・・違う、うける?
いや違うな・・・
18番 機械、道具などに処理させる
え~、なんだよ。わからないよ。統一感がないんだけど。
1番 かぎ形に曲げた部分などでとめて止めて、落ちないようにする
それはずばり「引っかける」でしょ!しかし、治療につながらないなと思ったら、平木さんも「ひっかけるかな~」と。や、やばい、同じ回答ってだけでドキドキしちゃった。
とニヤニヤしていたら、
「平木さん、ほぼ正解!答えは”かける”ですね」
かける???
ひどいめ→拷問にかける!
なるほど!なるほど!
受診させる→お医者さんにかける
え~、お医者さんにかかるじゃね?
機械→コピーにかける
コピーするじゃね?
となるほど感はさほどないものの、まあいうよねということで腹落ちさせておいた。
あとは、質問コーナーで
「ですです」が気持ち悪いんですけど
というのがあった。そういえば、かわいこちゃんでよく
「ですです~」
と言う子がいる。特に気にもなっていなかったが、気持ち悪いと感じる人がいる模様。
「ですですは国語辞典にのってるんですよ。そうです、そうですの略語として。東北の「んだんだ」といった繰り返す言葉も各地にある」
んだんだ!いういう。まあ、繰り返すのがめんどくさくて
「んだな!」
が個人的には多い。まあ、結局、そうですね~とゆるくいうか、そうですそうです!とちょっと興奮気味に同意といった感じで使うかの違いといったところだろうか。
いや~、50分間めちゃくちゃ楽しかった。
天才ピアニストという芸人さんは初めて知ったが、軽快なトークで聞きやすいし、進行もうまい。
様々な「お仕事」に感謝を捧げる「勤労感謝トークバラエティー」ということで、次は「銭湯で働く人」だそうな。それもおもしろそう。
それはそうとして、逆からブランチ。サッカーと漫画にしか興味なさげな甥っ子は付き合ってくれなさそうだな・・・
ということで、興味がある方募集中!
※国語辞典の回は10月8日までの配信。気になる方は残り2日間でどうぞ。