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だだみはお父さんの身

秋田県の冬の味覚といえばきりたんぽ。と答える人が多い。
個人的には「だだみ」を食べると、津軽海峡冬景色を歌いたくなる。

上野発の夜行列車降りたときから~青森駅は雪の中~♪

まあ、上野発の夜行列車はもうないし、秋田の話なのに青森っていうのもおかしいだろという突っ込みはさておき、冬を感じる歌といえば、石川さゆりさんのこの歌だ。

秋田の居酒屋では冬の味覚で「だだみ」が普通にメニューに並ぶのだが、県外の人はなにこれ?なのだそうだ。

大阪で白子をみて「お!おいしそうな”だだみ”だな!」

と一人興奮したら、みんなに「だだみってなに?」と不思議な顔をされた。

秋田県外で白子を食べるときは、誰も理解してくれない「だだみ」は封印して、「白子食べる~」といっているが、秋田の居酒屋で「だだみあります」のメニューボードみると、興奮する。

「白子あります」より「だだみあります」のほうがおいしく感じるのは秋田県人だからだろうか。

だだみの由来は白子がなまってしらっこ⇒しゃらっこ⇒だらっこ⇒だだみと呼ばれるようになったというのはうそです。
ちなみに、今わたしが即興で考えた由来。

だだみに近いものといえば山形のだだちゃ豆。じいちゃんによると、だだちゃ豆のだだとは、おやじ、父さんという意味らしく、家長の父さんが一番最初に食べることから、父さんが食べる豆⇒だだちゃ豆になったそうな。

白子といえば、魚介類の精巣。精巣なんていわれると、女子的には、ま、まじか!とちょっとひるんでしまうものの、一口食べればそんなことは忘れとろけるクリーミーな精巣の虜になるのである。

で、話がそれたが、鱈の精巣⇒雄⇒父さん⇒だだ 

父さんの精巣⇒身(み)

あわせて「だだみ」

と呼ぶようになったとかならないとか。じいちゃんもどっかから入手してきた情報かわからないから

「そういっだはなしっこきいたことあっぺ」

と適当なので、本当かどうかはわかりませぬ。

ともあれ、「だだみ」を食べると冬だなと感じるのである。


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